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人の嫌がることをしない



 附属札幌小学校 5年2組学級通信 44号を再編集し、再発行しています。

 人の嫌がることをしない。

 言葉で言うのは簡単ですが、とっても難しいことです。何しろ、人の心は見えませんから。

 ましてや子どもは…失敗ばかりしています。

 しかし、「人の嫌がることをしない」ということは、現場で身に付けていくしかないのです。場数を踏むしかありません。大人はそれをじっと我慢してみているしかありません。

 本文をどうぞ。






附属札幌小学校 5年2組学級通信 44号
人の嫌がることをしない




 休み時間、教室の中を見ていると、友達に後ろから「ポーン」なんてちょっかいを出す子がいます。

いたずら_ゴリウサ

 お絵かきをしている子のノートの隅っこに、「へのへのもへじ」なんていたずら書きをする子がいます。
 そんな時、先生はたいてい「人の嫌がることをするものではありません」と言います。

 でもたいていの場合、ポーンの子も、へのへのもへじの子も相手が嫌がっていることを知りません。

 反対に「喜んでくれるはずだ」と思っている子もいることでしょう。

 実際、ちょっかいやいたずらをするときの顔は、実に生き生きしています。

 彼らは、嫌がることをしているつもりなんてないのです。

 そうなると「人の嫌がることをしない」ということは相当難しい勉強になります。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 哲学者の西研さんは「人間はモノサシ」だと言います。      

ウサ君のものさし

人間はモノサシである。
ものごとや、他人や、自分に対して、いろんなモノサシをあてている。
すき・きらい、ほんとう・うそ、よい・わるい、きれい・きたない、というふうに。
【西研「哲学のモノサシ」から】


いろいろなモノサシがある

 たくさんのモノサシを持つ子どもを育てたいものです。
 自分ばかりでなく、相手の心にもぴったりとあてはまるモノサシを。


 実はそれこそが、人の嫌がることをしない子を育てるということのようです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 教室を見渡すと、泣いている男の子がいます。どうやら、転んでしまったみたいです。

「大丈夫?」

 心配そうにのぞきこむ女の子。


「人の嫌がることをしない」、それは相手の心をのぞきこむことからはじまります。

 そして、

 その度に、たくさんのモノサシが心の中に増えていくのです。

 それは、

 人と人がふれあう営みの中で、育まれていくのは間違いありません。また、

 人と人の営み以外で、育まれることはありません。

 
 その営みを見守り、待つ。

 それが、学校の大きな役割です。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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