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コオーディネーショントレーニンング 講演会 最終回~徳島大学荒木教授から学ぶ~

荒木英夫徳島大学大学院教授

  12月21日(土)に当麻町にて行われました、コオーディネーショントレーニングのスキルアップセミナーに参加してきました。
その中の、JACOT副理事、徳島大学大学院教授の荒木先生のお話が面白かったので、お伝えします。今回が最終回です。
  最終回は、番外編として「ものまねのものまねは簡単」をお伝えします。


co-ordination
1 作用・機能の調整, 一致
2 諸筋肉運動の協同【プログレッシブ英和中辞典】


  コオーディネーション能力とは、端的に言いますと、【調整する力】であり【身のこなし】のことです。
そしてコーディネーショントレーニングとは、それぞれの人が今現在もつ感覚や能力を組み合わせて、より行動能力をレベルアップさせようとするトレーニングのことです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 コオーディネーション能力を高める上でも、個人で行うよりも、集団で取り組んだ方が向上を望めると荒木先生はいいます。
学校教育でも、コミュニケーションや課題解決の効率性から集団の機能は重視されていますが、医学的に見ても集団の機能を活用した方こそ教育的効果が高いそうです。

集団のコミュニケーションは大切です。
「ものまね」は難しいけど、「ものまねのものまね」は簡単だということです。
小さな子の場合、小さな子(より技能や能力が近い年齢の近い子)がやっていることの方が覚えやすいということです。
ものすごく上手い人のことは物まねし辛いのです。でも、ちょっとうまい人はまねしやすいのです。だから、子どもの場合、同じ年齢の集団にいる子どもの方が前頭葉と後頭葉の発達が著しいとされています。
反対に、子どもは大人とどんなに接しても脳は働き始めません。


集団で学ぶ意義は、脳の活動に関しても◎なのですね。
ということは、コオーディネーション的な観点からいうと、技能別、能力別のグルーピングの方が効果が望めるということでしょうか。これは、学び方等考慮しなければいけない事項もあるとは思いますが、考え方としては覚えておいてよいと思います。

講演は、メールやSNSに関することも話題になりました。

 子どもは「まねる」「むれる」「たわむれる」という三つの原理で脳を発達させるのです。子どもはこの3つの内、どれがかけても健全な発達はしません。
 実は、大人もそうなんです。メールや電話でコミュニケーションをする時間が、実際に人とあって会話をする時間を超えると、脳に問題をきたすと言われています。だから、人と人は常に顔を合わせましょう。


大事な要件は「電話ではなんですから、一度会ってお話しませんか?」と相手に願っていたのは一昔前でしょうか。
大事な要件は、「その件は後でメールにて」となっていませんか?
大人も子どもも、面と向かった人付き合いをしたいものです。

最後の質疑応答にて、「コオーディネーション能力向上に有効な遊びは何ですか?」と山形昇平が質問してみました。その答えは、ズバリ…

鬼ごっこ

だそうです。
ですが注意点があって、「ルールや場の工夫が子どもの手で行われるもの」がよいそうです。
つまり、基本のルールは大人に与えられたものであってもよいのですが、人数や、状況に応じてルールや場を臨機応変に変わっていくような鬼ごっこが望ましいそうです。
いつも同じ刺激ではなく、毎回ルールや場が変わると、身体への刺激は変わります。もちろんよく考えないと勝つことができません。そういう遊びがいいということだと解釈しました。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

4回にわたってお伝えしてきた「コオーディネーショントレーニンング 講演会 最終回~徳島大学荒木教授から学ぶ~」はいかがでしたか?
荒木先生曰く、健康にとって、「溺れる者はわらをもつかむ」という言葉はあてはまらないそうです。体にとって刺激は「わら」ほどのことでも立派にためになります。私たち子どもの成長にかかわる大人としては、「わら」とは思わず、小さなことにも全力で取り組みたいと思いました。

 東京都をはじめとして、様々な都市が導入を決めているコオーディネーショントレーニンングです。学ぶべきことがたくさんあります。興味のある方は、山形までakkinerner@gmail.comどうぞ。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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