FC2ブログ

記事一覧

「學]から[習」となる休みを



 附属札幌小学校5年2組学級通信 49号を再編集し、再発行しています。
 学校で学ぶよさをあげるとすると、その一つに「仲間との学び」があげられます。一方、学校の弱さは「個の学び」に力を入れるのが難しいことがあげられます。
  ひとりで学ぶからこその「喜び」「面白さ」そして難しさがあります。そして、長期休業は個を磨くチャンスでもあります。
だからこそ、子どもに、お父さんお母さんに「個の学び」の大切さを、終業式に訴えるのです。

 ゴルゴ松本さんが、漢字をもとにイイ話をしているそうですね。ゴルゴさんには負けますが、この話も「学習」という漢字をもとに学ぶ意志の大切さを伝えています。では、どうぞ…

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
  学習という漢字を漢字字典で調べてみると、

  「学」という字は、昔は「學」と書いたそうです。
習という漢字
 そして、「學」という字は、
  家の中で、大人の「手」によって子どもがいろいろなことを教えてもらって、いろいろなことを知っていくという意味がこめられています。
巣立ち
  一方、「習」という字は、
  何度も何度も繰り返し試すという意味を持っています。
 字の中に羽がありますが、それはひな鳥が、何度も巣の中で羽を動かして、巣立ちに備える姿に似ています。習という字は、新しい世界に飛び立つ練習をしている様子を表しているのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

  2学期の学校生活が今日をもって、終わります。
  学校での生活は、ある意味、「學」の方の学びが多いように思います。
  いろいろなことを教えてくれるのは、「先生」であり、「友」であり、「本」であったりしますが、人と人が影響し合いながら高まっていく学びです。

  さて、明日からは冬休み、冬休みは、何かと「一人」で過ごすことが多くなりますね。
  どうでしょう?
  冬休みは「習」の時間と思っては…、先生はそう思うのです。

  「一人退屈な時間」と捉えるのではなく、「一人で試す時間」と捉えるのです。

  「習」の字のように、自ら羽ばたいて進めるか試す時間となるといいね。

  そう思えば、課題や自由研究へ取り組む気分も違ってくるでしょう。
  家庭科の学習を生かして、お手伝いをいつもより増やしていくのもいいですね。

  さて、「一人で試す時間」に絶対必要なことは、「一人でもやりぬく意志」だと思います。
  雛鳥が巣から飛び立つときのように、やり貫く意志は強くなくてはいけません。
  キミたちにその意思があるでしょうか。

  ヘレンケラーという方を知っていることでしょう。小さな頃に熱病にかかり、視力と聴力を失い、話すこともできない三重の障害を背負う生涯を歩んだ方です。
  そのヘレンケラーの言葉に、


 本は、わたしが見ることのできないおもしろいことをたくさん教えてくれます。それは人間のように疲れたり、困ったりすることはまったくありません。くり返し、くり返し、わたしが知りたいことを教えてくれるのです。


 彼女にとって、知の世界は「点字の本」しかありませんでした。
 しかし、それを何度も何度も繰り返すことで、広げていったのでしょう。そうしてその姿をもって、ヘレンケラーは体の不自由さを乗り越えて、世界中の人々に希望を与えたのです。
 意志の強さを感じる力強い言葉です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

  さて、キミ達が巣を飛び立つのはあと十年あまり。これを長いと捉えるか、短いと捉えるかはキミ次第です。
  巣立った後の大人の世界は、全て學の無い「習」の世界。

  「學から習」となる時間が増える休みとなることを願っています。
  さみしいですが、明日からしばしお別れですね。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

ファンタイムへのアクセス数