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「レッテルをはる」ということ

 附属札幌小学校5年2組学級通信 42号を再編集し、再発行しています。
 ウサ君、ゴリ君、トリ君の3人組シリーズです。「レッテルをはる」ということに焦点を当てました。

 「レッテルをはる」とは、人に対して一方的に評価を決めつけることです。たとえそれがよいレッテルであっても、本人にとって不本意であることもあります。集団で生活する学校では、このことで悩んだり、やりたいことをあきらめたりすることが少なくありません。

 ちなみにこの記事から、イラストも再編集してデジタル化に挑戦しました。まだまだうまく描けませんでしたが…。
 それでは、本文をどうぞお読みください。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

附属札幌小学校5年2組学級通信 42号
「レッテルをはる」

 「レッテルをはる」という言葉を知っていますか?
 人の価値を一方的に決めるつけることです。
 先生も含め、人はこのレッテルをはるということを知らない間にしています。
 もしかしたら、それで悲しんでいる心があることを知らずに。
レッテルを張る
 帰り道、話題は次の委員会の話になっていた。

 「ゴリ君はやっぱ体育委員だよな」誰かが言った。

 「そうだよな力持ちのゴリ君にぴったりだ」

 「うん!決定」だれかが言葉を継ぐ。

 ゴリ君だけは、ニヤリと笑ったまま何も言わない。
レッテルを張る_ゴリ君


 ニヤリと笑う表情の下で、
 ゴリ君は思っていた。

 「本当は、放送委員やってみたいんだけど。」

 「やっぱ、みんなが言うから、体育委員会の方がいいのかな。」

「 体はでっかいけど、あんま話すのとくいじゃないけど、ちょっとやってみたいんだよね、放送委員。」

 「やっぱ、言いにくいし…やめとくか。」

レッテルを張る_ウサ君

 ニヤリと笑うゴリ君の隣で、
 ウサ君は思っていた。
「僕だって体育委員やってみたいんだよな。」

「やっぱ、僕弱いし、放送委員とかの方がいいのかな。」

 「体育委員やりたい!なんていったら、みんなどんな顔するんだろう。」

 「ちょっとこわい。」

 「やっぱりやめとこ。」

レッテルを張る_トリ君

 にやりと笑うゴリ君の影で
 トリ君は思っていた。
 「ゴリ君ってうらやましい」と。

 「ゴリ君は運動が得意で、元気なのがいいよな。」

 「ウサ君は、本をたくさん読んでいるからとっても物知りなのがすごいと思う。」

 「僕は何て思われているのか考えるとちょっと不安。」

 「聞いてみようか?」

 「いや、やめとこう。」

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 人間の眼が、人の心を見る力を宿したとしたら、レッテルを貼るという行為を人はしなくなるのかもしれません。
 でも、神様は、その代わりに、人間に「思いやり」という大切な力をくれました。この力で人の心を見れば、眼で見る以上に大切なことが見えてくる気がします。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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