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運動神経がよくなる10の方法~子どもがかしこい身体を手に入れる運動遊び①~

 現代っ子は、「サンマ」足りないと言われています。魚のサンマじゃありませんよ。
 3つの間とは、遊ぶ空間、時間、仲間です。この不足の結果、体を動かす経験が不足している子や、コミュニケーションが不足している子が増えています。

 最近は手「間」も足りないと言われています。手間とは、遊びを面白くする手間です。子どもたちの身の回りには簡単に楽しさを感じることができるものに溢れています。ですから、遊びを面白く工夫する力が不足してきているそうです。

 また運動の2極化傾向が進み、3極化してきているとも言われています。
 得意か不得意の2極化に加え、特定の運動は得意だがその他は不得意というグループが加わり、3つのグループの差が際立ってきているのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、今日から「運動神経がよくなる10の方法」としてお子さんが生涯を通じて豊かなスポーツライフを営んでいくために必要な「かしこい身体」を手に入れる10の方法をお伝えしていきます。

 今回紹介する「道しるべ動作は」、ジャングルジム鬼ごっこの中で現れます。

 ジャングルジム鬼ごっこの遊び方を通じて、小学生時代に「身に付けるべき動きとは?」についてお伝えしていきます。



【 ジャングルジム鬼 】
ジャングルジム鬼ごっこ

 ルールは単純です。ジャングルジムを使った鬼ごっこです。
 ただし、地面を逃げる時は、ジャングルジムに触れることができる距離から離れることができません。



 グラウンドで行う鬼ごっことルールは同じですが、やっている感覚はずいぶんと違います。
 まず、ジャングルジムを登っている時に鬼から逃げる場合ですが、自分の足場やつかむ場所を常に気にしながら逃げなくてはいけません。ですからずいぶんと頭を使います。

 さらに、ジャングルジムの中を逃げる場合は、通る高さや幅に合わせて、しゃがんだり、曲がったりしなくてはいけないので大変です。あわてると頭を「ゴンッ」とぶつけます。

 地面を逃げる時は、ジャングルジムから離れることができないので、時計回りか反対に回るしかありません。ですから、鬼の動きに注意しなくてはなりません。

 落ちないように、頭をぶつけないように、でも鬼には「捕まりたくない!」とハラハラ、ドキドキの鬼ごっこです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 ジャングルジム鬼ごっこの遊び方を通じて「身に付く動き」とはなんでしょう?
 
 それは、
「巧みな体の動き」
 です。

 ところで、子どもの身体はどのような順序で育つのでしょうか。
 それを表したのが有名なスキャモンの成長曲線です。誕生から成熟までの発育量を100%として各年齢の各器官の大きさを示したものです。

スキャモンの発達曲線

 ここで注目されるのは、神経系が小学生時期までに著しく成長することです。

 この曲線に似ていますが、実験データに基づき「子どもの運度能力や体力の発達量」を示したのが、次のグラフです。

運動能力の発達曲線

 これは、元東京大学教授の宮下充正先生によるものです。
 この曲線が明らかにしているのは、動作の習得に関する育ちは、5歳ごろから大きく伸び始め、15歳くらいまでに終了してしまうということです。また、その伸びが著しいのは、まさに小学生時代ということです。
 
 また、粘り強さ、つまり長距離走などのように全身の筋肉を長い間使い続ける力は10歳くらいから発達量が大きくなるようです。
 一方、力強さ、つまり筋力は、小学生時代にはまだまだ発達量がありません。

 小学生時代に身に付けるべき力は、持久力でもなく、筋力でもなく、多様な動き方や上手な身のこなし、つまり「巧みな体の動き」なのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、今日から始まった「運動神経がよくなる10の方法」です。
 今回は、小学生時代に身に付けるべきは「巧みな体の動き」をお伝えしました。

 「巧みな動き」とは、そして「かしこい身体」とは何か?
 「道しるべ動作」とは何か?

 毎週、運動遊びの紹介を通じてお伝えしていきます。次回をお楽しみに。



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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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