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あたりまえの中に潜む未来

あたりまえの中に潜む未来

「先生のじいちゃんは、ハンカチで鼻をかんでいたんだぞ」

と言うと、クラスの子どもたちはたいてい「えーっ、きったねー!」なんて言いながら驚きます。
小さい頃の先生も、そう思いました。その頃、ポケットティッシュはなかったものの、ちり紙くらいはあったものですから、じいちゃんのその行動を不思議に思ったものです。だって、鼻をかんだら、またハンカチを丁寧に畳んでポケットに入れるのですから。

 でも、世界の森林が次々に失われていく現代。世界中の人々が、ハンカチで鼻をかむようにったら、「無駄になる紙は減るだろうな」なんて思ってしまう。

 当時のじいちゃんは、森林を守るなんて思いもよらなかっただろうけど…。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 小学校のときの担任の先生は、「給食は三角で食べるんだよう」と眼鏡の奥の優しい目で話してくれました。

 理屈は分からなかったけど、みんなおかずを食べて、パンをほうばって、牛乳を次に喉に流し込んでいた。もちろん、主菜とか副菜とか難しい言葉は知らないけど、そのことは肌で分かっていた。

 「三角食べ」このすばらしい食べかたをしなくなったのはいつからだろう。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 「水を出しっぱなしにしないの!」
 「ハンカチもったの!」


 普段の生活で、母親など周りの大人たちがかけてくれる言葉があった。その当時は、聞き流していた言葉も、今となっては、なるほどと思うことがある。

 もしかしたら、みんなの明日の幸せというものは、当たり前の中に潜むのかもしれない。
 食事の時間、登校前の玄関、お風呂の中…子どもとの何気ない会話の中で子どもの未来は育っているのかもしれない。

(附属札幌小学校 5年2組学級通信 28号から再発信)
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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