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花まるをもらえる作文を書く方法 ~ミニ日記で育てる作文力 その9~

作文を書く子ども2 
 本来、子どもは書くことが嫌いではありません。そのことは断言します。
 僕の出会った子どもたちは、宝物のような文章を書いてくれました。

  取り組むのは、ミニ日記です。その継続が力を付けます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、9回目の花まる作文です。
 前回に続き、今回も「作文をパワーアップ」していきますよ。

 初回に、ミニ作文の取り組む時のポイントを4つお伝えしました。その一つに

  「笑いは最高のディレクション」

  があります。

 書いた作文を面白がったり、笑ったりすると、子どもはとっても喜びます。
 読み手のリアクションは、書き手の子どもに大きな力を与えるものです。

 ですから…
 作文の中に、「ひと工夫」があると、読み手は喜んでリアクションをします。
 
 すると…
 子どもは、また書こうという気持ちをもつと共に、もっと工夫して文章が面白くなる。

 さらに…
 読み手は、うれしくなってしまって、作文を読むのが楽しみになる。
 子どもは、もっと相手を喜ばせる文章を書こうとする。
 そして、子どもは作文が好きになる。という訳です。
作文のパワーアップサイクル


 これを、「作文におけるパワーアップサイクル」と僕は呼んでいます。


 さて今回の作文パワーアップのポイントは…

  「時間を縮める」

  です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 まずは、作文を見てほしいと思います。

   ぜん校ちょうかいのはなし 

 ぜん校ちょうかいで、そうじのはなしがありました。
 一つ目は、かいてんぼうきのほこりをまい日ということです。かいてんぼうきにたまっているほこりをどうやってとったらいいかをおしえてくれました。
 二つ目は、
「ゴミをわけましょう。」
といわれました。こんどからは、みんなできょうりょくしてわけたいです。
 さいごは、
「ひる休みと中休みがおわったときに、ゆきをほろいましょう。」
といわれました。


 とってもかわいらしい作文です。2年生の男の子の作文です。

 低学年の子どもでしたら「出来事を振り返って書きなさい」と先生に言われたら、出来事の最初から最後まで、順を追ってとっても丁寧に書いてくれます。

 それはそれで、情報を伝えるという用件は満たしていますのでOKですが…ちょっとものたりないですよね。

 このような作文を見たら、よいタイミングで伝えてみてください。

 このなかで一番おもしろかったことは何かな?
 そのおもしろかった時間のことだけ書いてみよう。


 起きた出来事を全部書くのではなく、色々あった出来事中で一番おもしろかった出来事だけを書くように促すのです。
 つまり作文全体で扱う時間を縮め、作文を濃縮するのです。

 例えば、遠足のことを書くのでしたら、「おにぎりを落としてしまって、ころころところがっていったこと」だけを書くのです。
 学芸会のことを書くのでしたら、「徒競走のスタート前に、心臓が飛び出るほどドキドキしたこと」ということです。
 もちろん「せっかく釣った魚を逃がしてしまった」という残念なこともOKです。

 文章に表現する時間を絞り込むことで、子どもの作文はぐっとよくなります。
 なぜなら、自然と「テーマが絞られてくる」からです。

 また、時間を縮めることで、副産物も生まれます。それは、「よい唐突感」です。

 それでは時間を絞るように促した後の子どもの作文を見て下さい。
  テーマは学芸会です。
 そして、先程と同じように2年生の作文です。


  できるかな?

 ほんばんがちかづいてきて、きんちょうしてきた。
 心ぞうがドクドクしてきて、本とうにきんちょうしてくる。
 むねをはりのようなものがさしてくる。
「がんばれ」
 じぶんをなぐさめました。
 でも、はりのようにむねにささっているものはとれません。


 どうですか。最初の数行だけの紹介になりましたが、いい始まり方を感じていただけたと思います。思わず続きを読みたくなります。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 時間を縮め、テーマが絞り込まれてくることで、生まれる一番いい所は、

 その子らしさが際立ってくる

 ということです。

 オリジナリティが明確になると言ってもいいでしょう。
 その子らしさは、「思ったこと」「考えたこと」だけではなく、テーマを絞り込むことでも際立ってきます。しかも、読みでのあるよい作文に変身します。

そして、お父さん、お母さんのリアクションは、お子さんのパワーの源。

 いっぱい笑ってあげてください。驚いてあげることは最高の味付けですから忘れずに。

 お子さんの作文と、あなたの一日がfunタイムになりますように。


     

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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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