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花まるをもらえる作文を書く方法 ~ミニ日記で育てる作文力 その10~

作文を書く子2

 本来、子どもは書くことが嫌いではありません。そのことは断言します。
 僕の出会った子どもたちは、宝物のような文章を書いてくれました。

 取り組むのは、ミニ日記です。その継続が力を付けます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、10回目の花まる作文です。
 前回に続き、今回も「作文をパワーアップ」していきますよ。

 初回に、ミニ作文の取り組む時のポイントを4つお伝えしました。その一つに「読み手の笑いは最高のディレクション」があります。
 書いた作文を面白がったり、笑ったりすると、子どもはとっても喜びます。
 読み手のリアクションは、書き手の子どもに大きな力を与えるものです。

 ですから…
 作文の中に、「ひと工夫」があると、読み手は喜んでリアクションをします。
 
 すると…
 子どもは、また書こうという気持ちをもつと共に、もっと工夫して文章が面白くなる。

 さらに…
 読み手は、うれしくなってしまって、作文を読むのが楽しみになる。
 子どもは、もっと相手を喜ばせる文章を書こうとする。
 そして、子どもは作文が好きになる。という訳です。
 これを、「作文におけるパワーアップサイクル」と僕は呼んでいます。

作文のパワーアップサイクル

 さて今回の作文パワーアップのポイントは…

「題名をひとひねり」

です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 まずは、僕が「むむっ!何が書いてあるんだろう?」と引き付けられてしまった作文のタイトルをいくつか紹介します。

「どきどき!半バンジー」
「リスって飛ぶの?」
「絶叫刑マシン」

 いかがでしょう。思わず引き付けられはしませんか。

 ちなみに、
「どきどき!半バンジー」は、体育の跳び箱の学習の作文で、
「リスって飛ぶの?」は、リス園に遊びに行ったことを書いたもの、
「絶叫刑マシン」は、遊園地のことを書いた文章です。

 「跳び箱の学習をして」「リス園にいったこと」「遊園地の思い出」なんて題名よりも、ずっと面白いと感じてしまいます。

 だから、いいタイミングでお子さんに、

「もっと読みたくなるような題名にしてごらん」

 と投げかけてください。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 もしお子さんが、よい題名をつけようと工夫し始めたら、もうこっちのものです。

 「跳び箱の学習をして」「リス園にいったこと」「遊園地の思い出」的じゃない題名でしたら、思いっきり褒めてあげてください。

 そして「わー、面白そう」とむさぼるように読んであげてください。

 そうすれば、きっとお子さんは次からも工夫した題名をつけてくると思います。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 実は、題名をひとひねりするにはコツがあって…

 それは、最後につけることです。

 一通り作文を書いてしまって、それから「どういう題名をつけたら、おもしろいかな?」と考える訳です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 題名を工夫しはじめると、なぜか作文の内容も面白くなってくるから不思議です。

 理由ははっきりと分かりませんが、たぶん読み手を強く意識するようになるからなのでしょう。

 最後に、「絶叫刑マシン」の作文を紹介します。6年K君の作品です。
 長い文なので、途中略しながら紹介します。



絶叫刑マシン

「あれに乗ろうよ。」
と、母と弟が言い出した時には、くだらない冗談かなんかだと思っていた。
…あんなジェットコースター乗れる訳ないだろう…弟が指さす方を見れば、長いレールがぐるぐるとうねっていた。

 「冗談ではない」そう気づいた時には、もう列に並んでいた。…よし、列を抜けよう、こればっかりは無理だ…と分かっていた。「抜けます」と一声かけて抜けようと思ったその時、こう言われた。

「顔色悪いよ、抜けたら。」

 やろうとしていることを「やれ!」と言われるとなぜかやる気が失せる。それと同じで「抜けろ」と言われたら、抜けたくなくなった。人間は変なプライドがある。
(中略)
 あの時に列を抜けてりゃよかった…列が進むにつれ恐怖心が増してきた。心臓の音が聞こえる。呼吸が辛い。吐き気がする。いつの間にか、
「ひっ、ひっ、ふーっ」
という呼吸になっていた。決して何かを産むつもりではない。

 そして、乗るときがやってきた。
 恐怖心は、なぜか遊園地に対する文句になっていた。…そもそも遊園地って楽しむところじゃん。なんで緊張しなきゃなんないんだよ…もはや最後のあがきだった。
(中略)
 気が付けば、元の場所にいた。マシンから降ろされ、地上に帰ってきていた。よく考えたら、そこまで悪くなかった気もする。まあとにかく、今回の経験で色々な事を考えたが最後に一つ言わせてほしい。それは…

 ジェットコースターは、絶叫系マシンじゃなく、絶叫「刑」マシンだ。

という事である。



 題名をひとひねりすれば、こんな文章が生まれるかも?

 お子さんの作文と、あなたの一日がfunタイムになりますように。

     

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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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