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花まるをもらえる作文を書く方法 ~ミニ日記で育てる作文力 その17~

読書3

 本来、子どもは書くことが嫌いではありません。そのことは断言します。
 僕の出会った子どもたちは、宝物のような文章を書いてくれました。

 前回に引き続き、「誰でも読書感想文で花まるをもらえる方法」です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 宿題の定番の読書感想文ですが、みなさんは読書感想文にどのような印象を抱いているのでしょうか?苦い思い出をお持ちの方もいるのでしょうね。

 実際、「我が子に教える作文教室」の執筆者である清水義範さんは、著書の中で、

読書感想文は書かせるな。 

と言っています。

 はい、たしかにそうです。僕もそう思います。読書感想文を書くのはとても高度なことです。


 読書感想文は、書き手(相手)の表現から、思い・考えを読み取り、
それに対する自分の気持ちや、思い・考えをきちんと文章に表していくとても高度な活動です。

 

 しかしながら、分かりやすい手立てやゆっくりと手順を踏めば、

最高の「コミュニケーショントレーニング」と「思考トレーニング」

となります。

 しっかりと手順を踏めば、誰でもステキな作文を書くことができることを約束します。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

今回も、1年生の書いた作文を読んでください。


   ランディーと大きなスイカをよんで

 わたしがこの本で一ばんすきなのは、このばめんです。
 『「よーし」そういって、ランディーはクレーン車で、くじらにスイカをあげました。』

 このばめんをよんだとき、わたしは、えらいなあと思いました。
 このばめんのすごいところは、くじらがこわくても、ちゃんとスイカをあげるところです。
 もしわたしがランディだったら、おなじようにはならないとおもいます。どうしてかというと、大きなくじらにはこわくてあげられないとおもうからです。
 わたしはこの本をよんで、ランディのように大きなくじらがきてもこわがらず、ちゃんとゆう気をもってなんでもできるようになりたいとおもいました。



 これは、国語の学習を活用して4時間で書き上げたものです。もちろん、「本を読み始めた所」から数えてです。

 これから紹介する作文の書き方は、「読む」と「書く」が同時進行で進むところがいいところです。その道筋は…


ステップ1…本に「付箋を貼り」ながら読み進める。
ステップ2…本から「付箋をはがし」ながら辞書引きと、好きな場面・セリフの絞り込みをする。
ステップ3…「あなうめシートに書き込み」をする。
ステップ4…「原稿用紙に清書」をする。



 この4ステップです。
 本当に4時間で上の作文が仕上がります。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 今回は、佐野洋子さんの「だってだってのおばあさん」の感想文を書く取り組みを通して、1と2のステップを詳しく説明していきます。

 ステップ1は、「本に付箋を貼りながら読み進める」です。

 まずは、付箋を用意します。そして子どもに…


わからない言葉を見つけたら、付箋を貼る



ように言います。

 わからない言葉がなくなるまで、繰り返し読みながら、付箋を貼っていきます。

IMG_1272.jpg


 次は、お気に入り探しです。子どもに…


気に入った「場面」や「セリフ」を見つけたら、付箋を貼る



ように言います。

 ここでポイントがあります。

「お気に入り」はその子に任せてください。好きな所に貼らせるのです。

 もし、ここで余計なことを言うと、この活動がとってもつまらなくなります。

 自由にできるのが楽しいのです。心の底から「好きだ」って思うことは読書感想文にとって大切なエネルギーです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 続いてステップ2です。本から「付箋をはがし」ながら辞書引きと、好きな場面・セリフの絞り込みをしていきます。

 子どもにこう言います。


わからない言葉を辞書引きしましょう。わかったら、付箋を外しましょうね。



IMG_1282.jpg

 次は、好きな場面・セリフの絞り込みです。


付箋を5つまで減らしましょう。好きな所1位から5位までの付箋を残しましょう。



 貼る時は、子どもはじゃんじゃん貼っていきます。時には適当になることもあります。

 しかし、この付箋はがし作業でちゃんと、自分が心から面白いと思ったものに絞られてくるのです。

 更に付箋の数を減らします。


一番好きな所以外は、全部付箋をはがしましょう。



 これは子どもたち、すごく悩みます。

 逆に言えば、悩む子ほど、その後のステップをスムーズに進めていくことができます。


 これがステップ1と2「付箋貼りと付箋はがし」活動です。

 この活動を通して、本に出てくる言葉を理解し、好きな場面やセリフが決まります。

 この活動は、次の力を高めることもねらっています。

◆ 何度も、何度も文章を繰り返し読むこと。

◆ いい場面やセリフを見抜く力を高めること。


 ですから、この活動を何度も行っていくことで、更にスムーズに読書感想文を書くことができるようになっていきます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 次回も「だってだってのおばあさん」の感想文を書く取り組みを紹介します。次は、ステップ3から完成までです。

 今度は、書く活動です。「あなうめシート」が登場します。

 お楽しみに…

 お子さんの作文と、あなたの一日がfunタイムになりますように。

     

花まるをもらえる作文を書く方法 ~ミニ日記で育てる作文力 その1~
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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