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サーカスの象~子どもが自分の可能性に気づくために~


サーカスの象~子どもが自分の可能性に気づくために~



サーカスの象1  
 サーカスの象は、ロープで杭につながれてじっとしている。
 逃げないのはなぜだろう。
 彼の力をもってすれば、きっとロープを引きちぎることは容易なのに。
 なぜじっとしているのだろう。
 杭を引き抜こうと思えばできるであろうに。

 その答えは、
 彼は「できない」と思い込んでいるから。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 サーカスの象は子どものころから杭とロープにつながれて生きてきた。
 幼い彼にはもちろんロープを引きちぎる力はない。
 そして杭を引き抜く力もない。
 だから「できない」と思い込んでしまった。
 
 時がたち、彼は大きな立派な大人の象に変わった。
 足は太く変わり、背中は大きくなり、そして鼻は自在に動くようになった。
 でも、「できない」という思いは彼を捕え続けている。
 そして今日も杭とロープにつながれてじっとしている。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 「無理、無理」「どうせダメ」
 そういう子は周りにいませんか。
 そんな子の足元には、ロープと杭がうっすらと見えてきます。
 そして彼らもつながれたままじっとしています。

「人は、無限の可能性を持っている」
そう信じている子は多いでしょう。
でも、信じていてもロープをちぎり、杭を抜くことはできません。

「人は、無限の可能性を持っている」
そのことに「気付いている」子は多くありません。

その気付きを生むのは彼がこれから受ける言葉。そしてこれからの体験。
その積み重ねが自分の可能性に気付く経験となるのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

子どもの足元のロープは彼が受けた言葉。杭はいつしか経た経験です。
 その多くが周りの人々が与えたものに違いありません。

サーカスの象2 

 でもロープをちぎり、杭を抜く力となるのも、周りの人々が与える言葉であり体験です。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 今日から夏休み。
 サバンナを駆け巡る象のごとき、自在な夏を期待しています。

 
(附属札幌小学校 6年1組学級通信 20号から再発信)
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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