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学校便り・学級便り「運動会の歴史」



 附属札幌小学校 4年2組学級通信 26号を再編集し、再発行しています。

 北海道では、もうすぐ運動会ですね。

 練習に熱が入っている頃でしょう。

 運動会って、実は歴史がおもしろいんです。そして、歴史を見つめることで、今の良さが見えてくるのです。


 では、本文をどうぞ。








附属札幌小学校  4年2組学級通信 26号
運動会の歴史






 もうすぐ運動会ですね。

 日本で初めて運動会が行われたのは、1874年といわれています。

 今から140年以上も昔の話です。海軍兵学校という学校で行われました。今でいえば、中学生や高校生くらいの年齢の子が通う学校です。

 その運動会は当時、「競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)」とよばれていました。

 漢字がいっぱい並んでいて、強そうな名前です。これは「スポーツ」という外国の言葉を、一生懸命日本語に訳した結果こんな強そうな名前になってしまったという訳です。

 でも内容は、みなさんが参加する運動会と似ていて、とっても楽しそうです。

 そのころの種目をいくつか紹介すると…

2人3脚

【 トビウオの波きり 】→走り幅跳び

【 蝶の花追い 】→二人三脚

【 子持ち猿の駆け抜け 】→おんぶ競走

【 馬車のはなれ馬 】→目隠し競走

といった競技があったそうです。今の運動会と比べてどうですか?同じように楽しそうです。

 また、名前がとっても工夫されています。

 他にも【古狸のつぶて撃ち】【兎の月見】なんていうのもあります。さて、どんな競技なんでしょうね。考えてみて下さい。
 ※答えは、一番下にあります。

 この競闘遊戯会、今と大きく違うのは、勝った子には「賞品」が贈られていたことです。商品を目指して、真剣勝負をしていたのでしょう。

◆ ◇ ◆ 

 話は飛んで、現代のアメリカの話。

 アメリカには、日本みたいな運動会はないそうです。ただし、フィールド・デーといって、体を動かすことが好きな子が集まって運動を楽しむ日はあるそうです。

 運動を楽しむという点では変わりありませんが、何日も前から練習をして、当日を迎えるということはないそうですよ。大きな違いです。

 また、アメリカに限らず、日本のような運動会をする国はないそうです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 こうして見てみると、みなさんの運動会は、昔の運動会からも、世界の運動会からも違っています。

 そして比べることで、みんながずっと大切にしてきた運動会の「いい所」が見えてきます。



 みなさんの運動会には、たくさんの種目があります。



 ですから、運動が得意な子も、そうでない子も、楽しめます。

 1人で力を発揮する種目もありますし、全校の力を合わせる種目もあります。

 それぞれのこの力に合わせて、誰もが楽しむように工夫しているのです。



みなさんの運動会は、じっくり練習をして当日を迎えます。



速く走れたり、相手より上手に体を動かすことができたりするのは素晴らしいことです。

  でも、それ以上にすばらしいのは、そうなろうと努力することです。



みなさんの運動会は、全員が参加します。

そして、勝つこと負ける子が必ずいます。




 これはとても大切なことです。

 勝ったらうれしい、負けたら悔しい。それは当たり前のことです。

 でも、負けるからこそ勝つ喜びを求めるのです。負けるからこそ勝った時の喜びが溢れるのです。

 負けたことがある人は、負けた人を馬鹿にしたりしないのです。

 そして、転んでも、失敗しても、最後までゴールを目指す姿こそが本当の勝者なのです。

 これは、みんなが参加するからこそのよさなのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、話は変わりますが、アトランタオリンピックの女子マラソン銅メダリストの、有森裕子さんを知っていますか。

 有森選手は、銅メダルを獲得した後、インタビューで

「はじめて自分をほめたい」

 と言いました。

 有森さんは、その前のバルセロナオリンピックでは、銀メダルでした。順位は下がったのに「ほめる」とはおかしな話ですね。

 実は有森さん、銀メダルをとったあとに、大きな足のけがをして思うように練習ができず、よい成績がとれずに苦しむ時期をすごしました。そんな時期を乗り越えて、とった銅メダルだったのです。

 きっと有森さんには、銅の色が、太陽のように輝く黄金の色に見えたのでしょうね。

 みなさんは今週、運動会を迎えます。

 今まで一生懸命に取り組んできたことが全て発揮される「自分をほめたくなる」運動会になるといいですね。



【古狸のつぶて撃ち】は。ボール投げ、
【兎の月見】は、3段跳びでした。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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