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お話の薬屋~本日は「どうしても仲良くなれない同僚がいる方」に処方します~

お話の薬屋1

 こんばんは、お話の薬屋です。
 あなたの心に効くお話を処方します。

 たいていの人はふとした時に、自分の人生の意味を考えてしまうものです。
 そして思いを巡らし、時には戸惑い、悩んでしまいます。

 一方…
 あなたの人生に力を与えてくれるメッセージは、お話となり世界中に存在しています。

 でも、それらのお話は、「真の力」を言葉という箱に閉じこめ、隠しています。

 もし、あなたが心の底から、お話を聞きたいという気持ちを抱き、自分の人生の意味を知りたいという気持ちが重なった時、箱の扉が開きます。

 そして、あなたは大いなる力をお話から受け取るでしょう。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、お客さんがやってきましたよ。

 おや、お若い会社員でしょうか。

 なにかお困りのようです。

 どうしたのでしょう?



どうしても仲良くなれない同僚がいるんです。
どうしたら、仲良くなれるでしょう。




 わかりました。
 あなたには、このお話を処方しましょう。

【 2人の戦士 】

騎士

 隣り合っている二つの王国がありました。

 一つの国の民は太陽を拝んでいました。

 もう一方の国は、月を拝んでいました。

 互いが敬う違いゆえに、二つの王国はそれぞれ憎み合っていました。

 二つの王国は軍勢を出し合い、国境でにらみ合っていました。



 にらみ合いの末、ある申し合わせが成されました。

 それは、二つの国それぞれの軍勢から、一人の戦士を選び出し、一騎打ちをして勝負を決するということです。

 それぞれの国の一番強い戦士が選ばれました。

 2人の戦士は、片手に剣を、片手に盾を握り厳しい面持ちで進み出ました。

 1人の戦士の胸には太陽をかたどった紋章が描かれています。

 もう一人の戦士の胸には、月をかたどった紋章が描かれていました。



 2人は悪鬼のように戦いました。太陽が高く昇るにつれ、辺りは真昼の光でみなぎりました。

 やがて太陽は西に傾きましたが、2人は戦いつづけました。

 どちらも強く、どちらもすばらしいファイターでしたから、どちらも譲りません。

◆ ◇ ◆

 とうとう日が沈みました。

 でもその頃には二人の戦士は、へとへとに疲れ切っていて、2人とも地面にうずくまってしまいました。

 それぞれ自分の軍勢に戻る気力もない2人は、そのまま倒れてしまいました。

 「おまえが憎い!」と太陽の戦士がうめきました。

 「おまえが憎い!」と月の戦士がどなりました。

 「俺は、お前を殺さなくてはならないんだ」と太陽の戦士が言いました。

 「故国には、おれを愛している妻と、大きくなったら俺のような戦士になりたがっている息子が待っている。俺は妻と子をお前たちから守らなくてはならないんだ」

 「俺にも妻がいた」と月の戦士が言いました。

 「妻はこの前のお前たちとの戦争で殺された。だから俺はお前たちをやっつけなくてはならない」

月夜

 月が昇りました。

 太陽の戦士が月の戦士に聞きました。

「お前の奥さんはどんな人だったんだ?」

「美しい人だった。俺たちは子どもの時から大の仲良しだった。この近くの森でよく遊んだものだった」

「幸せな子ども時代だったんだな」と太陽の戦士はつぶやきました。

「俺とは大違いだ。おれのおやじは俺たち子どもを一日中畑で働かせた。文句を言うと殴りつけられてね」

「それはひどい!」と月の戦士は同情しました。

◆ ◇ ◆

 いつしか二人は、子どもの頃のことばかりでなく、これまでどんな風に暮らしてきたか話し合いました。

 月が高く昇っても話は続きました。

 月が西に傾きだしても話し合いました。

 夜明け近く、2人はやっと眠りました…剣と盾を脇に置いて。

朝日

 東の空が白み、やがて赤く燃え立ちました。

 2人の戦士は顔に照りつける光に目を覚ましました。

 疲れた物腰で二人は痛む体を起こして立ち上がりました。

 2人は互いの目を見つめ、どちらからともなく固く抱き合いました。

(ユーゴスラビア)





  太陽の戦士と、月の戦士は殺し合うほど憎み合っていました。

  でも、互いの身の上について知り合うことで、戦いを止めました。

  相手を憎めなくなってしまったのですね。


 仲良くなれない人は誰にでもいると思います。

 立場や、信じる者の違いから、相手の考えをどうしても受け入れられないこともあるでしょう。

 ですから、無理に相手と無理に仲良くなる必要はありません。

 それよりも大切なのは、

 相手を憎まないこと。

 できれば、相手を憎めなくなること。

 相手の身の上を知る方法を試してみて下さい。

 「 2人の戦士 」のお話からはそんなメッセージが伝わりませんか?

 このお話の薬が、あなたの心に効くことを願っています。お大事に…

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 今日のお話が、あなたの旅路を慰め、力づけてくれますように。

 あなたの人生にFanタイムを!
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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