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お話の薬屋~本日は「とりえが何も無いと思っている方」に処方します~

お話の薬屋7

 こんばんは、お話の薬屋です。
 あなたの心に効くお話を処方します。

 たいていの人はふとした時に、自分の人生の意味を考えてしまうものです。
 そして思いを巡らし、時には戸惑い、悩んでしまいます。

 一方…
 あなたの人生に力を与えてくれるメッセージは、お話となり世界中に存在しています。

 でも、それらのお話は、「真の力」を言葉という箱に閉じこめ、隠しています。

 もし、あなたが心の底から、お話を聞きたいという気持ちを抱き、自分の人生の意味を知りたいという気持ちが重なった時、箱の扉が開きます。

 そして、あなたは大いなる力をお話から受け取るでしょう。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 さて、お客さんがやってきましたよ。

 おや、女性の方ですね。

 この年齢からすると、この春に社会人デビューを果たした方かもしれません。

 どうしたのでしょう?



私には何のとりえもありません。
周りの仲間は、みんないろんな資格を持っています。
こんな私でもやっていけるのでしょうか。




 わかりました。
 あなたには、このお話を処方しましょう。




【 売春宿の門番 】


 売春宿で門番をしている男がいた。

 待遇はよくないし、あまり人に誇れた仕事でもなく、決して満足はしていなかったが、男は読み書きができないうえに、これといったとりえもない。

 だから、しかたなくその仕事を続けていた。

 そんなある日、宿の主人がなくなった。後を継いだ息子は、宿の経営が思わしくないことを知り、改革が必要だと考えた。
 
 そこで門番の男を呼び出し「明日から報告書を出すように」と告げた。

「でも、私は読み書きができないので…」

「なんだって?じゃあ、すまないが、辞めてもらうしかないな」

◆ ◇ ◆

 突然仕事を失って、男は頭を抱えた。これからどうやって食べていこうか…

 考えた末に思いついたのは「家具の修理」だった。

 男は宿に勤めていた時に、ベッドなど家具の修理をよくしていたのだ。

 それを新しい仕事にしようと心に決めると男は、家具を修理するための工具を準備するために自分の村を離れた。男の住む村には、工具を売っている金物屋がなかったのだ。

 2日がかりで金物屋にたどり着いた男は、工具を揃え村に戻った。

大工道具

 家に戻りしばらくすると、隣に住んでいる若い男がやってきてこう言った。

「金づちを持っていませんか?あればお借りしたいのですが」

 男は、
「持っていますが、商売道具だから貸すわけにはいかないんです」

「では、借り賃を払います。それならどうですか?」

 若い男の申し出に、男は金づちを貸すことにした。

 修理の仕事なんて、いつもあるわけではないし、もしかしたら当分ありつけないかもしれないからだ。

 今、金づちを貸して金にありつけるのなら、それにこしたことはない…

 ところが…

 その村に金物屋がないだけに、男の工具貸しは村の人々から重宝され、いい稼ぎなった。

 そのうち、男は工具を村で売るようになって、それも繁盛するようになった。

 みるみるうちに、男は金持ちになった。

◆ ◇ ◆

 しばらくして大金持ちになった男は、その恩返しとして、村に学校を作った。

 その開校を祝う会で男は村人にサインを求められた。

断る

「申し訳ないのだけど、私は読み書きができないんです」

「あなたが?」村人は、とても信じられないといった表情で聞き返した。

「読み書きができないのに、こんなに成功して、村に学校を寄付するまでになったのですか?
 もし、読み書きができたら、どんなに大きな仕事を成し遂げられていたことでしょう…」

 その疑問に、男は静かに答えた。「もし読み書きができたなら…」

「もし、読み書きができたなら、私は今でも門番をしていたでしょうね」

(ユダヤ教の典範から)





 普通に考えれば、読み書きはできたほうが有利です。

 そのほかの技能や資格も同様でしょう。


 しかし、それが絶対ではないことを忘れてはいけません。

 あくまでも、それらは今の状況で有利であるということです。

 人は「今の自分」を起点に、できることを考えがちですが、

 時には「今の世の中」を起点に、自分にできることを当てはめることがあってもよいのではないでしょうか?

 そうすれば、門番の男のように、道が開かれる気がしてなりません。


 「 売春宿の門番 」のお話からはそんなメッセージが伝わりませんか?

 このお話の薬が、あなたの心に効くことを願っています。お大事に…

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 今日のお話が、あなたの旅路を慰め、力づけてくれますように。

 あなたの人生にFanタイムを!
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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