FC2ブログ

記事一覧

これからの体育は、思考・判断+表現 ~附属札幌小学校の子どもたちとポートボールの授業~

これからの体育は、思考・判断+表現 ~附属札幌小学校の子どもたちとポートボールの授業~

附属札幌小学校

 北海道教育大学附属札幌小学校の研究大会に参加しました。

 参観したのは、3年1組の体育「ポートボール」の授業です。

 指導者は附属札幌小学校の研究副部長、岩田悟先生です。

 たくさんの汗と、得点する喜び、そして悔しい涙…

 そんな子どものよさが体育館に溢れた授業でした。


 そして、この授業で最も注目すべきは、「思考・判断」と表現が上手に融合していたことです。

 次期指導要領では、指導内容のカテゴリーが、

(3)思考・判断から、「思考・判断・表現」と変更されるそうです。

 その上でも学ぶべきことが多い授業でした。

 授業と話し合いで学んだことをお伝えします。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 この学習で子どもたちが追求していったのは、

「ディフェンスをかわして、パスを成功するための作戦」です。

 こんなとき、

ボールを持たない動き1

 こうするということです。

ボールを持たない動き2

 作戦を先生と話し合う中で、子どもたちはその方法を見付け、

 体を動かしながら身に付けていきました。

黒板

 そこで見えてきたのは、「思考・判断」に焦点を当てることで、

 子どもの技能は向上するということです。

 そして、その最大のポイントは、



☑ 「思考・判断の力」を高める鍵は、「表現」にアリ



ということです。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 この学習を、簡略化すると、次のような構造をしています。

① ゲームを試す
② ゲームの中で生まれた「困り」について意見を交わす
③ 意見を束ね、絞られたいくつかの作戦を選ぶ
④ ゲームで試す

というサイクルで学習が進んでいくのです。

 そして②の「困り」について意見を交わす場面で、たくさんの子どもたちの表現が見られました。

◆ 思いついた作戦を言葉で表現する子
◆ パスがうまく通らない訳を、黒板で図を活用して表現する子
◆ ボールをもらう時に、大切なことを動きで表現する子

 これらが絡み合いながら、子どもたちは、「ボールを持たない時の動き」に迫っていきました。

 言い換えると、「表現方法の充実」が思考・判断の高まりにつながったということです。

◆ ◇ ◆

 ところで…

 次期指導要領では、指導内容のカテゴリーが、

(1)技能は、「知識・技能」へと、

(3)思考・判断から、「思考・判断・表現」と変更されるようです。

体育科・保健体育科の見方・考え方の育成イメージ2

 上は、平成28年5月日文部科学省、体育・保健体育、健康、安全ワーキンググループの発行した資料です。

 体育科・保健体育科の見方・考え方の育成イメージ2

 ここには、このように書かれています。


活動を選んだり工夫したり、
他者に伝えたりする力




 選ぶ(思考判断)と伝える(表現)が並列で求められていますね。

 これらの体育では、活動の選択(思考・判断)と他者に伝える(表現)が一体となって高められていくということです。

◆ ◇ ◆

 体育活動において更に表現活動を充実させていくとすると、どんな活動が考えられるでしょうか。



◆ 話す・聞く活動…グループの話し合い、ペア交流、インタビュー活動
◆ 物を操作する活動…作戦ボードによる駒の操作、人形の操作、作戦カードの選択
◆ 体を動かす活動…実際の場面を自分や仲間で再現
◆ 映像を活用する活動…よい動きを動画記録の中から選ぶ活動



 これからは様々な表現活動が、開発され生かされていくのでしょうね。

 楽しみです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 「思考・判断の力」を高める鍵は、「表現」にアリということで、

 北海道教育大学附属札幌小学校の参観したのは、3年「ポートボール」の授業をお伝えしてきました。

 汗が光り、そして知恵が高まる授業でした。

 あなたの体育授業にFunタイムを!

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

ファンタイムへのアクセス数