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学校便り・学級便り「夏休みは、大人のリハーサル期間」




 附属札幌小学校 2年2組学級通信 21号を再編集し、再発行しています。

 「馬で行くことも、車で行くことも、 二人で行くことも、三人で行くこともできる。

 だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない」

 ゲーテの言葉です。

 多くの時間、人は仲間や家族に囲まれて過ごします。

 しかし、それを同じくらい多くの時間、「自分で考え」「自分で決め」「自分で行動」しなくてはなりません。

 いわゆる自律っていうやつです。

 人は「ひとりぼっち」なんです。

 だからこそ育てなければならない力があると思っています。

 そんな気持ちを込めて書きました。では、本文をどうぞ。








附属札幌小学校  2年2組学級通信 21号
夏休みは、大人のリハーサル期間






 もうすぐ夏休みです。

 子どもたちには、元気で充実した休みをすごしてほしいと願っています。

 夏休みは、自由な時間が増えます。そして、

 当たり前ですが、夏休みは先生がいません。

 それだけに、間違った時、怠けそうなとき、自分を励ましてくれる「もう一人の自分」が必要になってきます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 明日からは夏休みです。

 ウサ君は、3つのめあてをもちました。

夏休みは大人のリハーサル4 

 さあ、明日からやるぞ!

◆ ◇ ◆

 3日目の夜、前から見たかった映画がテレビでやっていました。

夏休みは大人のリハーサル3 

 遅くまで起きていたので、どうしても早く起きられませんでした。

◆ ◇ ◆

 5日目、新しいゲームを買ってもらいました。

夏休みは大人のリハーサル5 

 おもしろくて、おもしろくて、ずっとやってしまいました。

 ですから、外遊びと、勉強はお休みです。

◆ ◇ ◆

 1週間、10日とすぎるうちに、ウサ君はめあてなんてどうでもよくなってきました。



◆ ◇ ◆

夏休みは大人のリハーサル6 

 ある日、ウサ君の前にお母さんが立ちました。

 その顔を見て、ウサ君は「はっ」としました。

 あわてて部屋の掃除をしました。続けて勉強をしました。
 でも、お母さんの顔は変わりません。

 それどころか、悲しい顔になってきました。


 お母さんが口を開きました。


「ウサ君、お母さんがいない時のウサ君が本当のウサ君なの」

「怒られると思った時や、ほめられると思った時の姿は、本当のあなたではないわ」

「本当のあなたをしっかり育ててね」


 ウサ君は泣きながら「明日こそ!」と思いました。

 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 今こどもたちは、たくさんの人に囲まれて暮らしています。

 また、便利な道具や仕組みに助けられることもあるでしょう。


 大きくなるにつれ、子どもたちは少しずつ大人から離れて過ごし時間が増えていきます。

 また、道具や仕組みに頼ることができない場面があるかもしれません。

 その時になって慌てぬよう。自律の心を鍛えたいものです。


 夏休みは、そのお試しによい時間。

 大人のリハーサル期間といってもよいかもしれません。

 自由を浪費する時間もいいけど、自由を試す時間であってほしいと願っています。



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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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