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ナナメの関係で任せてみる~褒め上手になろう④~

ナナメの関係で任せてみる~褒め上手になろう④~


 褒めるということに絞って書いてきましたが、その今回はその最終回です。
 4回のシリーズではまず、「ヨイ出し」をお勧めしました。ヨイ出しとは、適切な行動を積極的に探し出し、それに対して肯定的な言葉掛けをすることです。
 そして、ヨイ出しのコツは、成果や結果(Do)を唯一の褒めの源とせず、お子さんの存在そのもの(Be)にまで広げるということでした。
 3つ目は、普段からお子さんをよく見つめ、相手が心から欲しいと思う言葉のプレゼントを贈ることです。

 そして最後の仕上げは…「任せる」ということです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 何かを任されると、子どもはとても奮起します。それは、自分の存在が際立つからです。「必要とされている」と感じますし、「認められている」とも感じます。ですから、多少忙しかったり、面倒なことであったりしても、それを跳ね除け奮闘するわけです。
 子どもは口に出さずとも、常に親や保護者に認められていることを確認するためにエネルギーを消費しています。「任される」ということは、「認める」ということが前提にあることですから、安心感に包み込まれて行動できるよさもあります。

 ただし「任せる」≠「押し付ける」ということではありません。1から10まで段取りをして、子どもの裁量で進められる部分がなくなってしまうと、それは押し付けになってしまいます。子どもが自分の意志で決めて、行動できる部分がなくてはいけません。そのためには、失敗したときは責任をとるスタンスが大人になくてはなりません。

 また、途中で「口出し」も「任せる」にはなりません。ですから、「任せる」ためは、ある一定の計画性がなくてはならないということです。
 なんだか難しい話になってきましたね。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 ここで、お勧めしたいのが「ナナメの関係の活用」です。文部科学省もこの「ナナメの関係」を推奨しています。


 社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係イコール「ナナメの関係」をつくることが大切である。地域社会と協同し、学校内外で子どもが多くの大人と接する機会を増やすことが重要である。


「ナナメの関係で任せる」ことのよさを我が家の長女のエピソードを例に、紹介していきます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
 
 我が家の長女は、時々お寺のお手伝いに行きます。
 お寺では、お盆などに行事ごとを行います。その際に、たくさん訪れるお客さんにお茶を出したり、食事を用意したりという接待というお仕事があります。長女は、その中の座布団を運んだり、食事の配膳だったりといった作業を手伝っているのです。

 お寺のボランティアですから、もちろんお金は貰えません。ちょっとしたおやつが貰えるくらいです。
 力仕事もけっこうあるそうで、疲れるそうです。
 でも、お手伝いを終えて帰宅した長女の顔は実にうれしそうです。

 それは「任せる」=「褒める」となる体験がお寺には溢れているからです。

 お寺に訪れるお客さんは、たいていが高齢の方々です。また、一緒にボランティアでお手伝いをされている檀家さんも同様です。ですから、長女とは孫と祖父母の関係になるわけです。しかも、普段一緒に生活をしているわけではないので、普段離れ離れになっている長女と祖父母の関係になるわけです。

 ですから…
 長女は、どんな仕事をしても褒められるわけです。
 一方、一緒にお手伝いをしている高齢の檀家さんにしてみれば、子どもとはいえ力仕事を手伝ってくれるのは実際助かるようです。ですから、感謝の言葉もたくさん貰えるそうです。
 「エライね」「助かるわ」「ありがとう」そんな褒め言葉のシャワーを一日中浴びているわけです。だからいい表情で帰宅するのだと思います。

 町内会の活動、子ども会の活動、ボランティア活動…身の回りにはナナメの関係が結構あります。それら「ナナメの関係」を活用して任せてみませんか。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 「ヨイ出し」「言葉の贈り物」そして「ナナメの関係で任せる」、褒め上手になるための方法を紹介してきました。
 
 「褒める」ということは、お子さんに生きるエネルギーを供給することだと思います。エネルギーが多ければ多いほど、お子さんは遠く(夢や目的)にたどり着きます。また、エネルギーが多ければ多いほどたくさんの寄り道(豊富な人生体験)ができます。
 4回の文章が、子育ての一助となれば幸いです。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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