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学校便り・学級便り「その"うっかり"イイね」



 附属札幌小学校 4年2組学級通信 42号を再編集し、再発行しています。

 世の中には、色々な人がいます。

 いろいろな考えがあります。

 その一つ一つに、シビアに対処していたら、ものすごくギスギスした、つらーい状況になってしまいます。

 って、それが今の世の中、そして学校現場なんですけどね…


 先生は、「挑戦しよう」「失敗したっていいんだ」っていうけど、周りはそれを許さなかったりする。

 実はその打開のカギ、それは、集団のゆるやかでぼんやりとした雰囲気だったりします。


 「もっとぼんやりいきましょうよ」ってテーマで書いたのが、10年前くらいのこの号です。


 では、本文をどうぞ。








附属札幌小学校 4年2組学級通信 42号
その"うっかり"イイね




漢字の〇を付ける時、「先生、お願いします」という子がいっぱいいます。

思わず、やる気が湧いてきます。


プリントを回す時には、「どうぞ」と渡したら、「おっサンキュー!」

「ごめん」には、「いいって、気にするなよ」

まるで機械仕掛けのおもちゃみたいに、ぽんぽんと素敵な言葉。

大好きです。


クラスの中には、先生と子どもが培ってきた生活があります。

そして、その生活の中には、独自の「しぐさ」があります。

よく注意しないとわからないくらいの、ほんの小さいものですが、

このクラスのあったかい雰囲気のがっちりした土台です。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

昨日、先生は「傘かしげ」という言葉を教えてくれた。

それは、お侍さんがたくさんいた時代、

雨の日の、狭い道をすれ違う時、互いが気持ちよくすれ違うための人々の知恵。

かさかしげ 

雨の日はうっとうしいもの。

でも、こんなしぐさが町中に溢れていたら、

空は曇りでも、心はさわやかな秋晴れかもなってウサ君は思った。



続けて、先生は「うかつあやまり」を教えてくれた。

うかつ(迂闊)とは、「注意が足りないこと」だ。

要するに「ぼんやり」とか「うっかり」ということ。


例えばバスの中、ぐらっと揺れた時、足を踏んでしまうことがある。

そこで「すいません」、

これは普通です。


それを聞いた足を踏まれた方が、とっさに「こちらこそ、すいません」と

「うっかり」言葉を返してしまうこと。

これが「うかつあやまり」。


これを聞いて、ウサ君はハッとした。

休み時間のことを思い出したのだ。

走っていたゴリ君が僕にぶつかった時のことを…

かさかしげ2


確かに、走っていたゴリ君は悪かったけど…

でももし、ぼくが「大丈夫?」って言っていたらどうなったのかな?


先生が言っている「うかつさ」ってこういうことなのかな?


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


なんだか最近の世の中、「はっきり」している。

じつは、「うっかり」がいろんなことを温かく包んでくれる。


江戸時代は300年も続いたけど、

こういう小さなあたりまえの「うっかりとした」しぐさが長い時代を支えてきたのだと改めて思います。

この学級をささえる小さい、小さい「しぐさ」、

大切にしていきます。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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