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お話の薬屋~本日は「すてきなプレゼントを贈りたいと思っている方に」に処方します

お話の薬屋15

 こんばんは、お話の薬屋です。あなたの心に効くお話を処方します。


 たいていの人はふとした時に、自分の人生の意味を考えてしまうものです。そして思いを巡らし、時には戸惑い、悩んでしまいます。


  一方…あなたの人生に力を与えてくれるメッセージは、お話となり世界中に存在しています。


 でも、それらのお話は、「真の力」を言葉という箱に閉じこめ、隠しているのです。


 だからもし、あなたが心の底から、お話を聞きたいという気持ちを抱き、自分の人生の意味を知りたいという気持ちが重なった時、箱の扉が開きます。


 そして、あなたは大いなる力をお話から受け取るのです。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 さて、今日のお客さんがやってきましたよ。


 これは珍しい。小さなお客さんです。明るい笑顔の女の子です。一見、悩みなどなさそうですが。なにを話してくれるのでしょう…




来月、クリスマスがあるでしょう。
ステキなプレゼントでおばあちゃんをよろこばせたいの。
お金はあんまりないんだけど、何がいいかなって思って。



 
 わかりました。あなたにはこの話をお聞かせしましょう。


【 かわいいお日さま 】


日差し

 あるところに、エルザという名前の女の子がいました。エルザのおばあさんは、たいそう年をとっていましたので、髪は真っ白、顔にはたくさんのしわがありました。


 エルザの一家は、丘の上の大きな家に住んでいました。お日さまは、毎日南の窓から差し込み、すべてのものを明るくきらきらと輝かせました。けれど、北側にあるおばあさんの部屋には、お日さまが全然差し込みません。


 「どうして、お日さまはおばあさんの部屋には入ってこないの?」ある日、エルザはお父さんに尋ねました。「お日さまが入ってくれば、おばあさんは喜ぶのに」


 「お日さまは、北の窓からは入ってこないんだよ」とお父さんは答えました。


 「それなら、おうちをぐるっと回して向きをかえましょうよ、お父さん」


 「ぐるっと回すには、大きすぎるよ」とお父さんは言いました。


 「じゃあ、おばあさんのお部屋にはお日さまは入ってこられないの?」


 「そうだよエルザ。おまえが、おばあさんの部屋に運んでいってでもあげないかぎりはね」


 それを聞いたエルザは、どうしたらおばあさんの部屋にお日さまを持っていけるか、一所懸命考えました。


 野原で遊んでいたエルザは、草花が風に優しく揺れているのに気がつきました。小鳥たちは、木から木へと飛び交いながらやさしい歌を歌っています。


 すべてのものが、「お日さま大好き。明るくって暖かいお日さまが大好き」と言っているように見えました。


 「おばあさんにだってお日さまが大好きにちがいないわ」とエルザは思いました。「おばあさんのところに持っていってあげなくちゃ!」


 ある朝、庭にいたエルザは、自分の金色の髪にお日さまの暖かな光がふりそそいでいるのに気がつきました。腰をおろすと、エルザのひざの上にもお日さまがさんさんとふりそそいでいます。


 「そうだ、お日さまをスカートでつかまえておばあさんの部屋に持っていってあげればいいんだわ」とエルザは考えました。そこでエルザは、勢いよく立ち上がると家の中へと駆け込んでいきました。


 「ほら、おばあさん!お日さまを少し持ってきたわ」大きな声で叫ぶと、エルザは自分のスカートを開きました。けれど、お日さまの光はスカートの中から姿を消していました。


 「エルザや、お日さまはお前の目の中で輝いていますよ」とおばあさんはほほえみました。


 「それに、おまえの輝く金色の髪にもお日さまがきらきらと輝いているわ。おまえがそばにいてくれれば、私にはお日さまはいらないんだよ」


 エルザには、自分の目の中でお日さまが輝いている、というのがどういうことなのかわかりませんでした。でも、大好きなおばあさんが喜んでくれたのでエルザもうれしくなりました。


 それからというもの毎朝、エルザは庭で遊ぶと、その瞳と髪にお日さまの光をいっぱいにたたえて、おばあさんの部屋へのかけていったのです。


≪ 魔法の糸から ≫


 
◆ ◇ ◆


 プレゼントを贈る時、何を贈るべきか考えます。


 その時、2つの目の付け所があります。その違いが、プレゼントの様子を大きく変えます。


目の付け所でプレゼントの中身は変わる


 1つ目は、プレゼント側に目を付ける方法です。


 すると選ぶ物差しは、どうしても「大きさ」「質」「価値」に向かってしまうでしょう。そして相手を喜ばせたいと思えば思うほど、「より大きく」「より質が高く」「より価値のあるもの」へと変わっていくはずです。


 そうなると、小さなあなたには太刀打ちできる世界ではありませんね。でも安心して下さい。もう一つの方法はあなたにも十分にできることです。


 

プレゼントはあなたの「願い」と「時間」だから


 もう一つの方法は、贈る自分に目を付ける方法です。


 エルザは、おばあさんの部屋の日当たりの悪さを父に尋ねました。そして、どうしたらお日さまをおばあさんの部屋に持っていけるかを考えました。


 おばあさんは、エルザの瞳の中にそれらの行動と、自分への思いを知ったのでしょう。だからお日さまはなくとも、大いに喜んだのです。


 そもそもプレゼントは、相手を喜ばせたい、助けたいと思う「あなたの願い」という透明なものを、相手に見える「物」に変えたものです。また、相手についてあなたが考えた「時間」という手に取ることの出来ないものを、触れることの出来る「物」に変えたものともいえるでしょう。


 そんなプレゼントを贈られた相手は、その「願い」「時間」を知った時、あなたの心の中に、自分がしっかりと存在していることを感じるでしょう。そして、そのことに大きな喜びを感じるでしょう。それこそがあなたに似合うプレゼントなのではないかと思います。これから1か月かけてじっくりと時間をかけておばあ様について願ってみてください。そしてあなたが選んだものならば、必ず喜んでくれるに違いありません。


 そうそう、プレゼントによいものが一つありますよ。


 ぜひ、この薬屋に訪れたこと、どうしてあなたがここを訪れたか、そしてエルザの話をおばあ様にしてあげてください。ゆっくりとお話しできるように、お菓子なんかと共に。


 【 かわいいお日さま 】の話は、そんなメッセージをあなたに伝えています。このお話の薬が、あなたの心に効くことを願っています。


 
 ところで…お話の中で、エルザは「自分の目の中でお日さまが輝いている、というのがどういうことなのかわかりませんでした」という一節がありますね。この無垢さも、おばあさんにとって大きなプレゼントの1つだったはずです。悲しいかな、いろいろ知りすぎた大人にとっては、もう決して贈ることの出来ないプレゼントなのですけど…


 お大事に…


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 今日のお話が、あなたの旅路を慰め、力づけてくれますように。あなたの人生にFanタイムを!


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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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