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学校便り・学級便り「強さのはじまりは弱さだということ」

 

学級通信 未来号 「強さのはじまりは弱さだということ」




 自分の非を認めたり、自分の欠点を他人に見せたりするのは、恥ずかしいことだと思っている人がいると思います。


 確かに、そういう時、惨めな気持ちになったり、恥ずかしい気持ちになったりするのはわかる。でも、そういう自分の中に人よりも弱い部分があるのは、決して悪いことではないのです。


 むしろ、それは強みに変わるためのはじまりだということを知ってほしいと先生は思います。なぜなら、それが人間の持つ、他の生き物には見られない、優れたた部分なのだから。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 むかしむかしの大昔。人々は、狩りをしたり、野山で木の実や果物などを収穫したりして生きていた。


原始時代1

 その中の一人ウサ君は、悩んでいた。


 なぜなら、ウサ君は槍を使った狩りがとても下手だったからだ。


原始時代4

 ウサ君は、槍を「作る」のはものすごく上手い。しかし、「投げる」のが下手ではどうしようもないくらい下手。


原始時代8

 当たり前の話だが、どんなによい槍を持っていても、当たらなければ獲物を手に入れることはできない。


 
 ウサ君はある日すばらしいことを思いついた。


 ウサ君は、仲間のゴリ君の所に行って、こう言ったんだ。


原始時代5

 「ねえ、ゴリ君、ぼく狩りが下手なんだ」


 目を丸くするゴリ君にウサ君は続けた「でもね、槍を作るのはすごく上手いんだ。ぼくの槍をキミにあげるから、ぼくの代わりに獲物を捕まえてほしいんだ」


 ゴリ君は、その申し出はとてもいいアイデアだと思った。なぜなら、ゴリ君は槍を作るのがとても苦手だったからだ。槍がうまく獲物に刺さらずに、逃すことが何度もあった。


◆ ◇ ◆


 2人は、仕事を分け合うことで、他の仲間より多くの獲物を捕まえられるようになった。


 このうわさを聞いて、ウサ君とゴリ君には仲間がどんどんと加わっていった。狩りが下手な上に槍を作るのが苦手だけど、料理の腕は抜群のトリ君もその一人だ。


原始時代6

 こうして、人間は地球上に繁栄していった。


原始時代7

 仕事を分け合う「分業」という行為は、人間ならではの優れたシステムだ。


 そしてそのはじまりは、「自分の弱さを認める」ことだ。


 自分の弱さを認めない限りこのシステムは成立しない。


 さらに、弱みを認めるから、自分や他人の強みが明らかになってくる。


 そう「強さのはじまりは弱さ」ということなんだ。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 
 自分の中に人よりも弱い部分があるのは、決して悪いことではありません。また、それを他人が知ることは決して恥ずかしいことではありません。


 むしろ、それは仲間の強さに変わるということを知ってほしいと思います。


 キミの弱さを補ってくれる仲間がきっといるだろうし、キミの弱さを知り、自分のよさに気づくことができる仲間がいるはずです。


 だから、それは仲間同士のつながりの強さにつながるということを知ってほしいのです。


 つまり、「弱さ」が仲間の強さのはじまりなんだってね。

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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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