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お話の薬屋~本日は「学校に通うことが無意味だと感じている方」に処方します

お話の薬屋16

 こんばんは、お話の薬屋です。あなたの心に効くお話を処方します。


 たいていの人はふとした時に、自分の人生の意味を考えてしまうものです。そして思いを巡らし、時には戸惑い、悩んでしまいます。


  一方…あなたの人生に力を与えてくれるメッセージは、お話となり世界中に存在しています。


 でも、それらのお話は、「真の力」を言葉という箱に閉じこめ、隠しているのです。


 あなたがもし人生の意味を知りたいと願い、話の偉大な力を得たいと思うのなら、心の底からお話を聞きたいという気持ちを抱いてください。二つの心が重なった時、箱の扉が開くことでしょう。


 そして、あなたは大いなる力をお話から受け取るのです。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 さて、今日のお客さんがやってきたようですよ。


 年のころは、二十歳くらいでしょうか。


 大学生でしょうか。さあ、悩みを聞いてみましょう。




学校に行く意味ってあるのでしょうか。
勉強だったら、本やインターネットを活用すれば十分できます。
学校に価値を見出せません。



 
 わかりました。あなたにはこんなお話を贈りましょう。


【 2羽のオウム 】


2羽のオウム

 オウムを育てるのが大好きな人がいました。


 ある日、彼はとても特別なオウムを育てようと思いました。そこで、オウムのたまごを2つ買ってきました。



 やがて卵からヒナがかえりました。


 彼はそのヒナたちを育て始め、自分の知っていることを教えました。ニュートンの法則や数学の公式、音楽も教えました。



 オウムたちが大人になる頃には、とても複雑な公式も暗記していました。文学作品をそらんじたり、ベートーベンのシンフォニーを完璧に歌うこともできました。


 
 ある日、不幸なことにオウムの飼い主が亡くなり、2羽のオウムだけが取り残されました。飼い主の親戚がかごの中のオウムを見て外ににがしてやろうということになりました。


 親戚たちはオウムを窓の側の木に乗せました。かごの外へ出たオウムたち。彼らにとって、初めての外の世界でした。


 
 木の上の方には、もう1羽赤いオウムがとまっていました。オウムたちはこんな会話を始めました。


「ぼくらは何でも知ってるよ。文学も、音楽も、科学に出てくるいろんな公式も」


 それを聞いて、赤いオウムはたいそう感心しました。でもその時、猫が近付いていることに赤いオウムは気付いたのです。


 猫もオウムたちに気づき、木をよじのぼり始めました。そこで赤いオウムは、2羽のオウムに


「飛び方を知ってるか」


と尋ねました。


 そう聞かれた2羽のオウムは、


「もちろん知っているよ。飛ぶことなら何でも知っている。羽の下の気圧が上の気圧より高くなって飛ぶことができるんだ」


 赤いオウムは慌てて言いました。


「ぼくが言っているのは理論ではない。本当に飛べるのかと聞いているんだ」


「いいや。でも僕たちは、いろんなことを知っている。難しい公式も、シンフォニーも…本当の飛び方は知らないけれど、それがどうしたというんだ」


 その間にも、猫がどんどん近づいてきたので、赤いオウムは羽をはばたかせ、

「元気でな。【君たちの知らないこと】それを君たちは知るべきだったんだ。それを知らない限り、他のことをいくら知っていても何の役にもたたないよ」


そう言って飛び立っていきました。


≪ プレム・ラワット 穴のあいた桶 から ≫


 
◆ ◇ ◆

 学校は、知識やスキルを学べる場所ではあります。


 しかし、それは学校の機能のごく一部と言っていいでしょう。多くの部分は、それ以外の機能と言っていいでしょう。そして知識や技能を「実際に試せる」ということは、それ以外の機能の1つです。


 これは、自転車に乗れるようになるのと似ています。「ペダルをこぎながら、ハンドルを操作してバランスを取る」という自転車の乗り方を教わっても、最初は決してうまく乗れません。転んだり、数メートル進んでは止まったり…そんな繰り返しの中で自在に乗りこなせるようになります。


 今や、自宅で本やインターネットを活用すれば、良質の知識やスキルを得ることができるでしょう。しかし、やってみることで得られるものはあなたの中に蓄積されることはありません。


 それは、挑戦する勇気、失敗する恥ずかしさ、失敗を免れた冷や汗、成功して心が躍る快感、仲間に慰められる安堵感…こうしたやってみてわかること、それこそが学校で得られる「君たちの知らないこと」なのです。


 今は情報や知識がものいう時代。しかし、それを支えるのは心と体だということを忘れずに。


 【 2羽のオウム 】の話は、そんなメッセージをあなたに伝えています。このお話の薬が、あなたの心に効くことを願っています。


 お大事に…


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 今日のお話が、あなたの旅路を慰め、力づけてくれますように。あなたの人生にFanタイムを!


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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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