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運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑫」ドラキュラ、電撃サンダーボール

ボールを使ってパスする子どもたち


 お子さんが豊かなスポーツライフを営んでいくために「かしこい体」を手に入れる方法をお伝えしています「運動神経がよくなる10の方法」です。


 子どもたちの大好きなボール遊びを通じて、巧みに体を動かす力を育む手立ての提案をしてきました。今回は、その12回目です。


 今日からは「プレイ経験の蓄積」にテーマを絞って、動きを育てる運動遊びを紹介&説明していきます。


 「プレイ経験って何?」と思った方がいるとは思いますが、まずは遊びの紹介です。後ほど説明を加えていきたいと思います。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


 今回紹介するボールを使った遊びは2つあります。




【 ドラキュラ 】
ブルドッグ

 ドラキュラ(鬼)に捕まらないように、コートを横切る遊びです。


 ドラキュラは、コート中央付近に立ちます。図では、ウサ君がドラキュラです。その他のプレーヤーは、コートの両エンドラインにボールを1人1個持って立ちます。


 先生の「よーいスタート!」の合図で、プレーヤーは、ドラキュラにタッチされないように反対のエンドラインを目指してドリブルをします。もし、反対側まで行ことができたら得点を獲得できます。反対にタッチされてしまったら、その場に座って、障害物(棺桶)になります。


 時間内に、ドラキュラが全員にタッチできたら、ドラキュラの勝ちです。反対に、プレーヤー側が生き残ったら、それぞれの得点の合計点が、チームの得点になります。


 子どもの実態に合わせて、鬼の数を変えてみたり、コートの広さを調整してみたりして下さい。また、図ではサッカーのドリブルをしていますが、バスケットボールのドリブルでももちろんOKです。


 続いては、パスを扱った遊びを紹介します。




【 電撃サンダーボール 】
パンサーボール

 サンダーボールを使って、鬼を追い詰める遊びです。


 鬼は、コートに1人で入ります。図では、赤帽子の子です。その他のプレーヤーは、パスをしながら鬼を追い詰めていきます。その他のプレーヤーは、その場から動くことができません。両手で持ったサンダーボールを鬼に押し当てることができたら、鬼は電気ショックを受け「アウト!」となります。


 最初のコートの広さは、バドミントンコートの半面くらいのすごく狭い方がうまくいきます。逆に、技能が高い集団の場合は広くした方が面白くなります。バリエーションとしては、ボールの数を増やすとか、バウンドパスだけで行うとかがあります。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


 さて、ここからは上の遊びで育まれる力「プレイ経験」について説明していきます。



 「ボール運動は、かならず複数の動作を同時進行でこなさなければならない」ということを前の記事で紹介しました。


過去の記事を見たい方はコチラ☞ボールを使った遊び①


過去の記事を見たい方はコチラ☞ボールを使った遊び②


 たとえばドッジボールでボールに当たらないようにするならば、「ボールの場所を目で確かめ」ながら「走ってボールから離れ」ながら「飛んできたボールをかわす」という動きを次々しかも瞬間的にこなしていかなくてはなりません。


 野球でフライを捕る時には、「ボールがどこに落ちるか予測し」ながら「落下地点に向かって走り」ながら「グローブをタイミングよく差し出す」という動きを同時進行で行っています。


 このように、ボール運動は、かならず複数の動作を同時進行でこなさなければならないのです。


 だからこそ、ボール運動は、無数の刺激を受け、子どもの身体は新たな動きのネットワークを構築していくわけなのですが…


 あまり、得意でない子にとっては、これが「難しさ」を感じる要素であり、「できない」とあきらめてしまうハードルになってしまう可能性があるのです。


 また、試合やゲームにおいて状況が目まぐるしく変化することも、ボール運動の特徴です。


 どんなボール運動でも、同じ状況が起きることは滅多にありません。自分の立っている位置はもちろん、仲間の立つ位置や敵の位置が全て、目まぐるしく変わっていきます。


 また、攻めと守りがどんどん変わるのもボール運動の特徴です。その度に、子どもは求められる動きを変化させなくてはなりません。


 このゲームにおける特徴もまた、難しさであり、大きなハードルになりうるものです。



 では、これらの難しさとハードルを越えていくためには、どうしたらいいのか…



 それが、「プレイ経験の蓄積」というわけです。


 そして、その方法は、上記の「ドラキュラ」や「電撃サンダーボール」のような戦術要素が含まれた遊びを、ひたすらプレイしまくるのです。これが、プレイ経験の貯蓄につながります。


 みなさんにも覚えがあるとはおもいますが、例えば…


 友達等に車を借りたり、レンタカーを使用したりする時のことを思い出してください。


ブレーキとアクセル

 最初に、アクセルを踏む時、ブレーキを踏む時、「そーっ」としませんか?そして…大抵ブレーキを踏んでも上手くいかずに、「ガクッ」って止まって、びっくりしませんか?


 これが、プレイ経験の不足のいい例です。アクセルやブレーキの役割や使用方法は完璧に理解して、普段毎日車に乗っていても、車が変わると最初はうまくいかないし、最初は慎重になってしまうものです。なぜなら、車が変わると微妙に状況が変わっているからです。


 そして、何度が信号で止まるたびに、だんだん踏み方の感覚を蓄積していき、ふんわりと止まれるようになります。ボール運動においても同じことが起こります。ゲームを初めて試した子どもは、とても戸惑います。「できているはずなのに、うまくできない」とか「分かっていたはずなのに、よく分からない」という心情におちいるのです。この戸惑いは、ひたすらプレイする以外に解消する方法はありません。僕たちが、何度か信号の度にブレーキを踏みながら、車に慣れていくのと同じなのです。


ストリートサッカー

 これは、どんなにうまく説明しても、伝わりません。良質な遊びを、とにかくひたすらプレイすることが、一番の早道ってわけです。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 「プレイ経験の蓄積」は、次回に続けて説明していきます。


 プレイ経験の蓄積について「子どもの中でどのようなことが起こっているのか?」とか「プレイ経験を蓄積するための良質の遊びとは?」などについて説明できたらと思っています。


  あなたのお子さんの「かしこい体」にFunタイムを!


参考「子どものボールゲームバルシューレ」 木村 真知子 編著



 



運動神経がよくなる10の方法 過去の記事はコチラをご覧ください!
「運動遊び編」と「なわ跳び編」です!



 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び①」風船遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び②」またの間にボールを転がす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び③」ホットポテト


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び④」ボールの軌道を先取りする遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑤」味方を見つけパスを回す遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑥」UFOを打ち落とす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑦」敵を認識する遊び 十字架鬼


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑧」ボールに最短でたどり着く動き しけい


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑨」ボールが着球する場所を先取りする リングテニス


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑩」ボールのキャッチ&キープ どこでもドリブル&バウンドキャッチ


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編①【ジャングルジム鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編②【けん玉遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編③【めんこ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編④【リレー遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑤【ターザンロープ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑥【長なわ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑦【よじのぼり・とびわたり・とびおり】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑧【ともえ鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑨【かえるの足打ち遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑩【①~⑨のまとめ】


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編①


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編②


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編③


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編④


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑤


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑥


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑦


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑧


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑨


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑩



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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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