FC2ブログ

記事一覧

運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑬」たまごボール

ボールを使ってパスする子どもたち


 お子さんが豊かなスポーツライフを営んでいくために「かしこい体」を手に入れる方法をお伝えしています「運動神経がよくなる10の方法」です。


 子どもたちの大好きなボール遊びを通じて、巧みに体を動かす力を育む手立ての提案をしてきました。今回は、その12回目です。


 前回に引き続き、「プレイ経験の貯蓄」にテーマを絞って、動きを育てる運動遊びを紹介&説明していきます。


 まずは遊びの紹介です。後ほど「プレイ経験の蓄積」について詳しく説明を加えていきたいと思います。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


 今回紹介するボールを使った遊びは、リングを使ったチーム対抗戦です。




【 たまごボール 】
たまごボール

 2チーム対抗で行う遊びです。チームの人数に決まりはありませんが、最初は3人で行うと、どの子も満足できる運動量とボールタッチ数を確保することができます。その際は、バスケットボールのコート反面程度(12m×10m)のコートで行うとよいと思います。


 リングをコートに適当にばらまいておきます。プレーヤーの数よりも2~3個リングの数を多くしてください。そのリングの中に入ったり、足を踏み入れたりして仲間のパスを受け止めることができたら得点です。


 敵は、パスカットする、もしくは、パスを受けようとしているリングを踏むか足を踏み入れていると得点を阻止できます。


 得点が入っても、ゲームを中断することなく連続して得点をすることができます。その際は、違うリングに入らないと得点になりません。


 パスカットしたら攻守が入れ替わるルールにしても構いませんし、時間で区切って攻守を入れ替えても構いません。パスカットで替わる方がその都度攻守が入れ替わりますので、難易度は高めになります。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 



 さて、ここからは上の遊びで育まれる力「プレイ経験」について説明していきます。なお前回からの続きですので、読んでいない方は前回の記事を是非どうぞ。


過去の記事を見たい方はコチラ☞ボールを使った遊び⑪


 ◆ ◇ ◆


 まずは、プレイ経験の蓄積、特に「子どもの中でどのようなことが起こっているのか?」ということについてです。


 簡単に言うと、プレイ経験が蓄積されると、子どもは「未来を先取りして、プレイをコントロールできるようになる」ということです。


 前回に借りた車のブレーキの例を伝えました。慣れない車を運転すると、ブレーキを上手に踏めないという話です。

 そして、何度もブレーキを踏む(つまりプレイを蓄積する)ことにより上手に踏めるようになるとも伝えました。


 これは何が起きているかというと…何度かブレーキを踏むうちに、「このくらいだと強すぎて」かといって、「こう踏んじゃうと止まらない」。だから、その真ん中の「このくらいで踏むといいんじゃない」という予測をしてブレーキを踏む(プレイ)できるようになるということです。回りくどい説明になりましたが、これが「未来を先取りして、プレイをコントロールできるようになる」ということです。


 子どもは、上記の「たまごボール」のような遊びを通じて「こうしたら、こうなる」という予測と現実の結果のパッケージを蓄積していきます。これは、周りの人が「こうなったら、こうなる」と口で説明したものとは全く違います。「こうなる」という感覚はその子のもので、他人のそれとは違うからです。自身で得たMyオリジナルの感覚を体に蓄積していくのです。


 また、プレイ経験の蓄積のために周りの大人は「とやかく言わず、ひたすらプレイさせる」ことが大事です。それは、前述のように自身のプレイ感覚を蓄積することに加え、より多くの局面について経験を蓄積しなくてはならないからです。ボール運動は、他の運動に比べ試合やゲームにおいて状況が目まぐるしく変化します。それぞれの局面で、経験を蓄積するためには「ひたすら」することが大切なのです。


 遊びを通じて、子どもたちは「こうしてみよう」と試してみます。もしうまくいったら、次に同じ局面に巡り合った時、それを試してみるはずです。反対にうまくいかなかったら、その局面には合わない試みであったことを学び、修正を加えていきます。こうして徐々に未来を先取りプレイをコントロールする完成度は高まっていきます。これが、プレイ経験の蓄積において子どもの中で起こっていることです。


 優秀なプレーヤーは、ゲームや試合において落ち着きが見られます。また、とても楽しんでいるように見えます。それは、「未来を先取りすれば、プレイをコントロールできる」ことが分かっているからです。「何が起きるか」という知の充実こそ、プレイ経験の蓄積なのです。


 
 次回は、「プレイ経験を蓄積するための良質の遊びとは?」などについて説明できたらと思っています。


  あなたのお子さんの「かしこい体」にFunタイムを!


参考「子どものボールゲームバルシューレ」 木村 真知子 編著



 



運動神経がよくなる10の方法 過去の記事はコチラをご覧ください!
「運動遊び編」と「なわ跳び編」です!



 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び①」風船遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び②」またの間にボールを転がす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び③」ホットポテト


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び④」ボールの軌道を先取りする遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑤」味方を見つけパスを回す遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑥」UFOを打ち落とす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑦」敵を認識する遊び 十字架鬼


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑧」ボールに最短でたどり着く動き しけい


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑨」ボールが着球する場所を先取りする リングテニス


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑩」ボールのキャッチ&キープ どこでもドリブル&バウンドキャッチ


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑪」パス&シュートのコントロール 片づけ競争


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑫」ドラキュラ、電撃サンダーボール


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編①【ジャングルジム鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編②【けん玉遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編③【めんこ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編④【リレー遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑤【ターザンロープ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑥【長なわ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑦【よじのぼり・とびわたり・とびおり】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑧【ともえ鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑨【かえるの足打ち遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑩【①~⑨のまとめ】


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編①


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編②


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編③


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編④


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑤


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑥


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑦


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑧


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑨


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑩




スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

ファンタイムへのアクセス数