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叱り方研究所~子育てのグッドサイクルを生み出すダメ出し~ケース9「宿題をサボって手つかずのまま休みの最終日を迎えそうなお子さんの叱り方」

宿題


「宿題をサボって手つかずのまま休日を過ごしそうなお子さんの叱り方」


 
 あなたのお子さんは、長期の休みのため家にいます。宿題が出ていますが、一向に手を付ける様子がありません。楽しい時はやいもので…あっという間に、休みの最終日となってしまいました。


 さて、この時あなたのお子さんはどう思っているでしょうか?


 
①まあ、しょうがない。とにかく今日がんばろう!



②ああ、しまった。コツコツやればよかった。


 



 
 長期休みになると、学校から宿題が出る場合が多いと思います。ドリル、日記、自由研究…などなど。ですから、上の問題のような状況になってしまう子も少なくないと思います。


 そんな時こそ…


 上手に子どもを導いてあげたいものです。


 しかも「こらっ!」とどなることなくです。


 信頼感を失わず、しかも効果的に相手にこちらの意思を伝える。それこそが上手に叱るということです。そのためには、お子さんの心情を理解することも大切なことです。


 
 さっそく、上の問題について解説します。あなたは、どっちを選びましたか?


 
◆ ◇ ◆


 誰にでも身に覚えのあるのがこの手の後悔なのではないでしょうか。


 宿題に限らず、仕事の締め切り、家の掃除等々、やるべきだったり、やろうとしていたことができなかったりしたときに抱く苦い思いです。


 失敗してから振り返ると、「○○すればよかったのに」「やろうと思ったのに」「こうなることは分かっていたのに」と思ってしまいます。これを後知恵バイアスというそうです。

 人は、人は過去に自分が何を考えていたのかを、正確に思い出せないという癖があるそうです。だから、失敗した後には、そうなることが分かっていたかのように感じてしまいます。本当は、そんなこと少しも思わなかったのに…


 ですから、問題の答えは②です。この後悔は、結果を知った上での感情ですから、あまり信用しないほうがいいということです。ということは…「次の休みは、ちゃんとの早めにやるから」というお子さんの言葉を信用し、宿題を手伝ってあげたとしても、その苦労が次に生きることは期待できないということ。


 手伝うよりは、結果を真摯に受け止めるよう冷静に叱ったり、先生に叱られる覚悟を諭したりするほうがずっといいと思います。また、宿題に必死に取り組むお子さんにおいしい夜食を作ってあげるのもよい方法でしょう。このお子さんの体験は、間違いなく次に生きる経験となります。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 一方、こんな状況におちいった時、周りの大人が言いがちな叱り方が、


 「ほら、やっぱりね。こうなると思ったのよ」とか

 「だからいったじゃやない」という言葉ですが。

 これも、後知恵バイアスですね。こうなると「思っていない」からその場で叱らないし、「言ってないから」お子さんは宿題をやらなかったのです。


 この言葉を言った瞬間、「あっこれは後知恵バイアスだ!」と思ってください。予測の甘さを知る良い判断材料になります。その認知がこうしたお子さんの失敗を減らす第一歩になるでしょう。


 ダメ出し研究所~どうせなら上手く叱ろう~


 今回は、「約束を破った子への叱り方」ということを取り上げてみました。この記事をきっかけに、お子さんが今以上に成長するのはもちろん、子育てに奮闘しているみなさんのイライラが解消され、子育てのグッドサイクルが回り始めますように!


 
あなたの子育てにFunタイムを!



参考文献
「自分では気づかないココロの盲点」池谷裕二
「むずかしい子を育てるコモンセンス・ペアレンティング・トレーニングマニュアル」野口啓示



 
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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