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叱り方研究所~子育てのグッドサイクルを生み出すダメ出し~ケース10「部屋のがらくたを整理整頓できないお子さんの叱り方」

子ども部屋


「部屋のがらくたを整理整頓できないお子さんの叱り方」


 
 あなたのお子さんの部屋は、がらくただらけなので、あなたはとても気になっています。特に、小さなころから集めている様々な人形が、いたるところに落ちていています。そこであなたは、お子さんを叱ることにしました。さて、どちらの叱り方の方がお子さんの為になるでしょう。?


 
①部屋をきれいにしなさい!いらない人形は、捨てなさい。できるまで、人形で遊んじゃいけません!



②部屋をきれいにしなさい!人形は、きちんと整頓しなさい。できるまで、人形で遊んじゃいけません!


 



 
 「勉強しなさい!」「掃除しなさい!」「仲良くしなさい!」…家でよくお子さんに言うフレーズなのではないでしょうか?我が家でも、「掃除しなさい!」は週末の決まり文句となっています。


 でも…


 なかなかきれいにならないのが、子どもの部屋です。


 「もうっ、ちゃんとしなさい!」とどなることなく子どもが部屋を整頓できるようになったらどんなに嬉しいことでしょう。


 そもそも、部屋を整頓できない子どもの心の中はどうなっているのでしょう?


 お子さんの心情を理解し、上手な叱り方を探っていきましょう。信頼感を失わず、しかも効果的に相手にこちらの意思を伝える。それこそが上手に叱るということです。


 
 さっそく、上の問題について解説します。あなたは、どっちを選びましたか?


 
◆ ◇ ◆


 子どもの中には、物の整頓がとても苦手な子がいます。大人でも苦手な方がいるでしょうね。


 整頓がうまくいかない原因の1つが、「収納スペース<物のスペース」となることです。特に子どもの場合、「使えるかも」「役に立つかも」と思いつづけ、いつのまにか収納場所から物が溢れていきます。


 ところで、この「使えるかも」という感情ですが、これは脳の「気の毒に」と同情を感じる場所で生まれるそうです。

 つまり、お子さんは、物を擬人化し、捨てられる物に対して「気の毒に」と思っているのです。「物を増やさない」ということと「整頓する」ということは全くの別の話だったのですね。


 ですから、「使えるかも」という感情から、物が増えていくという状況にあるお子さんは、考えようによっては、「同情心溢れるお子さん」といえます。


 また、「使えるかも」という感覚が同情心からのものであるということは、お子さんにとって「捨てていい物」と「捨ててはいけない物」の判断はとても難しいということです。対象が、古かろうと新しかろうと、安かろうと高かろうと、「かわいそう」なのですから…


 ですから、問題の答えは②です。というより、②のように叱ってほしいという僕の願いです。


 


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ちなみに、日本人が古き良きものを大切にする習慣「もったいない」も、同じ脳の「気の毒に」と同情を感じる場所で生まれるそうです。


 ですから、一番いいのは、「部屋をきれいにしなさい!人形は、きちんと整頓しなさい。できるまで、人形で遊んじゃいけません!」という一言を言わなければならない状況におちいる前に、


 「使えるかも」程度の物は、増やさないように気を付けてあげることです。それが、大人の務めかもしれませんね。


 ダメ出し研究所~どうせなら上手く叱ろう~


 今回は、「部屋のがらくたを整理整頓できないお子さんの叱り方」ということを取り上げてみました。この記事をきっかけに、お子さんが今以上に成長するのはもちろん、子育てに奮闘しているみなさんのイライラが解消され、子育てのグッドサイクルが回り始めますように!


 
あなたの子育てにFunタイムを!



参考文献
「自分では気づかないココロの盲点」池谷裕二
「むずかしい子を育てるコモンセンス・ペアレンティング・トレーニングマニュアル」野口啓示
「脳には妙なクセがある 」池谷 裕二



  
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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