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叱り方研究所~子育てのグッドサイクルを生み出すダメ出し~ケース11「例え話をしながら納得させたい時の叱り方」


「例え話をしながら納得させたい時の叱り方」


徳川家康vsのび太

 
 お子さんを叱る時、例え話をしながら言って聞かせることがあると思います。さてどちらの方が、「あなたの話が正しい」とお子さんは判断するでしょうか?


 
①江戸幕府の将軍徳川家康のエピソードを例え話を活用して言って聞かせる。



②ドラえもんに出てくるのび太のエピソードを例え話を活用して言って聞かせる。


 



 
 叱る時だけではなく、人は相手を納得させたい時に「例え話」を利用するものです。それは、納得させたい内容がいかに正しいことであるかを、より深く相手に伝えるためです。お子さん自身が「正しい」と判断したくなるものでなくてはいけません。


 ですから…


 何でもよいというわけではありません。場合によっては、お子さんがその内容をもっと理解できなくなったり、話が複雑になったりしたりしてしまいます。


 悪いとときは、例え話に飽きたお子さんに「もうっ、ちゃんとしなさい!」と叱ってしまうことも…そうなったら、本末転倒になってしまいます。


 お子さんの心情を理解し、上手な叱り方を探っていきましょう。信頼感を失わず、しかも効果的に相手にこちらの意思を伝える。それこそが上手に叱るということです。


 
 さっそく、上の問題について解説します。あなたは、どっちを選びましたか?


 
◆ ◇ ◆


 相手があなたの話を「正しい」と判断する要素は、その内容はもちろんですが、それに加えその内容が「わかりやすく」「よく知っていて」「思い出しやすい」ということがポイントになってきます。


 これは、野生の動物が生まれ持っている本能なんですって。見知らぬものに不信感を抱き、一度見たことがあるものには安心感を抱くということです。そりゃそうです。過去に出会ったものが安全であることは、「今生きている」という自分自身が証拠となっているわけですから。人間もその本能を知らず知らずのうちに発揮しているというわけです。


コンビニVS歯科医院

 ところでみなさんは、「コンビニ」と「歯科医院」では、どちらの数が多いと思いますか?


 この質問をすると、多くの方がコンビニと答えます。


 でも実際は、歯科医院の方がずっと多いのです。全国では1万か所以上歯科医院の方が多くあるそうです。


 これもまた、先ほどの「わかりやすく」「よく知っていて」「思い出しやすい」の法則が影響しています。つまり、普段よく利用し、よく知っているコンビニの方が、歯科医院よりも「多いにちがいない!」と決めつけてしまうのです。


 言うなれば、自分でははっきりと決めようがなく、根拠があまりないことは「わかりやすく」「よく知っていて」「思い出しやすい」方に決めつけてしまうという癖が人間にはあるということです。


 


 ですから、問題の答えは②です。

 あっ、でも歴史大好き「マンガ日本の歴史」が愛読書というお子さんには①の例えでお願いします。そういう子は、ドラえもんよりも徳川家康が身近な存在ですから。

 


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 子どもを叱る時、わざわざ難しい言葉や、専門的な言葉を使うと、親の威厳を印象付ける気がしますが、得をすることは何もありません。


 「ゆっくりと」「平易な言葉で」「身近な例」を使い叱ることが大切です。例え話は、お子さんがよく知っているものを用いるようにしてください。知らない昔の偉人とか、お子さんがよく分からない外国のニュースとかは避けた方がいいと思います。


 それから、長く話すのではなく、「短く、何度も」が基本です。何度も話すことで、子どもの中にその内容が「よく知っている」ことに変わっていくからです。


 
あなたの子育てにFunタイムを!



参考文献
「自分では気づかないココロの盲点」池谷裕二
「むずかしい子を育てるコモンセンス・ペアレンティング・トレーニングマニュアル」野口啓示
「脳には妙なクセがある 」池谷 裕二



  
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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