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お話の薬屋~本日は「お子さんの嘘に閉口している方」に処方します

お話の薬屋13

 こんばんは、お話の薬屋です。あなたの心に効くお話を処方します。


 たいていの人はふとした時に、自分の人生の意味を考えてしまうものです。そして思いを巡らし、時には戸惑い、悩んでしまいます。


  一方…あなたの人生に力を与えてくれるメッセージは、お話となり世界中に存在しています。


 でも、それらのお話は、「真の力」を言葉という固い箱に閉じこめ、隠しているのです。


 あなたがもし人生の意味を知りたいと願い、話の偉大な力を得たいと思うのなら、心の底から「聞きたい!」という気持ちを抱いてください。きっと、箱の扉が開くことでしょう。


 そして、あなたは大いなる力をお話から受け取るのです。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 さて、今日のお客さんがやってきたようですよ。


 親子連れですね。お子さんの年は4歳くらいでしょうか。


 顔に傷を作っちゃって、元気そうな男の子ですね。




この子のいたずらに手を焼いています。
しかも、嘘をついていたずらを認めないこともしばしばです。
いたずらの現場を見つけて、厳しく叱りたいのですが…



 
 わかりました。あなたにはこんなお話を贈りましょう。


【 カメ一家のピクニック 】


ピクニック

 ある日、お父さんガメ、お母さんガメ、お兄さんガメ、弟ガメの一家がピクニックにでかけました。レジャーシート、サンドイッチ、飲み物などをかばんに詰めて出発です。


 カメの一家は、ゆっくりゆっくり歩きます。家を出発してから長い時間をかけてようやくピクニックにぴったりの場所を見つけました。


 シートを広げ、荷物を置いて、ピクニックの準備が整ったところでお母さんが言いました。


「どうしよう。飲み物を開ける栓抜きを忘れちゃった」


 そして、お兄さんガメに


「家に戻って、栓抜きを取ってきてちょうだい」


とお願いしました。


 でも、お兄さんガメは「ぼく行かないよ」と答えます。


 お父さんガメが「なぜだい?」と聞くと


「ぼくが行ったら、弟がサンドイッチを全部食べてしまうでしょう?」


と言うのです。


 そこで、お父さんガメが


「お前の分は食べないよ」


 と伝えると、お兄さんガメはようやく納得して、栓抜きを取りに戻ることになりました。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 お兄さんガメが出発してから1週間。弟ガメは腹ペコになり言いました。


「お腹が空いたよ。お兄ちゃんは本当に戻ってくるの?お兄ちゃんのサンドイッチを食べてもいいでしょ?」


するとお父さんガメとお母さんガメは「もう少し待ちましょう」と弟ガメをなだめました。


 しかし、さらに2日が過ぎ、弟ガメはお腹がすいて泣き出してしまいました。


「ねえサンドイッチ食べてもいい?」


 するとお母さんガメは、「確かに遅いわね」と言い、


 お父さんガメも「仕方がないな。食べてもいいよ」と言いました。


 そう聞いた弟ガメがよろこんでサンドイッチを口に運ぼうとした瞬間!


 お兄さんガメが、すーっと隠れて見ていた木陰から飛び出して、


「やっぱり、ぼくのサンドイッチを食べる気だ!」


 

≪ 「穴のあいた桶」から ≫


 
◆ ◇ ◆


 今や世の中とっても便利です。


 生活を楽にしてくれるモノが家の中にあり、世界のどこにだってつれていってくれるモノがあります。また、人と人、人と情報をつなげるモノでさえもたくさんあります。


 でも、気を付けないと「モノ」に行動が奪われてしまうことがあります。


 そうなると、本来目的である「気持ちのよい自分」とか「幸せな家族」ということが置き去りにされて、物が作り出す仕組みに縛られて身動きができなくなってしまうものです。


 そんなモノのひとつに「きまり」があります。


 世の中には、きまりやルールが山ほどありますが、今では本来の目的がずいぶんと失われ、それ自体が監視カメラのような役割になってしまっています。そして、そのカメラのモニターをずっと眺めることが目的にすり替わってしまっている場面に出会います。


 嘘をつかないということは、「約束」という人間が生み出したすばらしい仕組みの1つです。その目的をもう一度お子さんと考えてみる良いチャンスなのでしょうね。


 【 カメ一家のピクニック 】の話は、そんなメッセージをあなたに伝えています。このお話の薬が、あなたの心に効くことを願っています。


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ところで、「カメ一家のピクニック」を読んでいつも思うことがあります。弟ガメがサンドイッチを食べようとしてよかったなって。


 だって、「互いに疑い合いながらカメの一家は餓死してしまいました」なんて結末になったら、あまりにも悲しいですから。


 今日のお話が、あなたの旅路を慰め、力づけてくれますように。あなたの人生にFanタイムを!

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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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