FC2ブログ

記事一覧

叱り方研究所~子育てのグッドサイクルを生み出すダメ出し~ケース12「暗記が苦手なお子さんの叱り方」

「暗記が苦手なお子さんの叱り方」


暗記

 
 あなたのお子さんは暗記が苦手だとします。業を煮やしたあなたは、お子さんの学習方法にダメ出しようと思います。どっちがよいでしょう?


 
①時間で区切って練習しなさい。目標の時間になったら途中でも練習を止めること。



②ページで区切って練習しなさい。目標のページ数を達成したら練習を止めること。


 



 漢字、歴史などなど、記憶した知識量が重要な学習は多いと思います。


 その際、いかに効率的に覚えるか、そして覚えたことを忘れないかが重要になってきます。


 
 さてこれから上の問題について解説します。あなたは、どっちを選びましたか?


 
◆ ◇ ◆

 
 こんな実験結果があるそうです…


 パズル、計算、工作などなど20種類の課題を被験者に挑戦してもらいます。そして半分の10種類は最後まで取り組み、のこりの10種類は途中で止めてもらいました。


 すると、被験者が内容をよく記憶していたのは、途中で止めた課題だったそうです。


 人は目標に向かって課題をこなしている間は緊張感をもっていますが、目標が達成されると共にそこから解放されて、同時に記憶も色あせてしまうのだそうです。


 つまり、達成させないということが、しっかりと覚えることにつながるのです。


 ですから、問題の答えは①です。



 なんとなく、家庭での学習は課題の区切りでスケジュールを組んでしまいがちですが、そうしない方が学習効率にはいいということです。時間で区切ると、当然問題の途中で学習を止める場合が多くなりますが、その方がお子さんの脳は無意識のうちに強く内容を脳に刻み込んでしまうのです。


 ですから家庭学習をする時は、1日で一つの教科を集中的にではなく、時間で区切って複数の教科に取り組むとよいでしょう。今日は国語1時間、明日は算数1時間というように勉強しているのなら、今日は国語30分と算数30分、明日は算数30分と社会30分というようにしたほうがよいということです。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 また…


 これを応用すると、ちょっとの工夫で学習効率を上げることができます。例えば…


 宿題は、家に帰ってきた瞬間やってしまうのです。


 家に帰ってきたら、制服から着替えて一休みしてから…ではなく、


 制服のまま、パパッとやってしまうということです。脳がまだ学校モードでスイッチONになっているうちに片付けてしまうということですね。


 こんな方法もあります…


 家庭で学習する場合、終わりの5分は教科書の「ちら見予習タイム」にします。内容を理解しなくてもよいので「ふーん、こんなことするんだ」程度に教科書を覗いて家庭学習を終えるのです。


 こうすることで、次の日の学校での学習が効率的に進むと思います。


 この課題を途中で止める方法ですが、仕事にも応用できるそうで、「切りのよい所で仕事を終えて帰宅」ではなく、「途中で止めて帰宅」のほうが次の日の効率が上がるそうです。


 また、今は余裕がなくて手を付けられそうにない仕事があるとします。その場合「今は無理!」って何もせずにしまうのではなく、ざっとでもいいので目を通してからしまっておく方がよいそうです。その方が、その仕事に取り掛かる時の効率がよいのだそうですよ。


 
あなたの子育てにFunタイムを!



参考文献
「自分では気づかないココロの盲点」池谷裕二
「むずかしい子を育てるコモンセンス・ペアレンティング・トレーニングマニュアル」野口啓示
「脳には妙なクセがある 」池谷 裕二



  
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

ファンタイムへのアクセス数