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運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑰」ラインボール

ボールを使ってパスする子どもたち


 お子さんが豊かなスポーツライフを営んでいくために「かしこい体」を手に入れる方法をお伝えしています「運動神経がよくなる10の方法」です。


 今回は「ラインボール」という簡単な用意で楽しめる遊びを紹介します。


 そして、この遊びを通じて、「プレイ経験の効率的な蓄積」について説明します。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 





【 ラインボール 】
ラインボール

 2チームで得点を競い合う遊びです。チームの人数は、2~4人で行います。5人以上になると、とってもつまらなくなるので注意して下さい。


 まずは、各チームの全員が1つのコートに入ります。そして中央にボールを置きます。


 じゃんけんをして、どちらが先に攻めるかを決めます。


 先生の「よーいスタート!」の合図で、攻めるチームはボールをラインに向かってボールを蹴ります。コートにある4本のラインなら狙うのはどれでもOKです。


 もし、ボールがラインを越え、しかも仲間がボールを止めることができたら得点です。もし、仲間がボールを止め損ねたり、守りのプレーヤーにパスをカットされたりした時は得点になりません。


 ですから、守りにカットされそうだと思ったら、ボールをもらうために狙うラインを変更しなくてはなりません。なお、ドリブルでラインを越えてはいけません。


 慣れるまでは、一定時間は攻め続けられるルールにした方がよいでしょう。余裕が出てきたら、ボールをカットしたら、攻守が入れ替わるルールに変更するとよいと思います。


 また、プレーヤーがボールキープしている間は、守りがボールを取りに行ってはいけないというルールを加えたり、攻めの人数より守りの人数を1人少なくしたりしても初心者にはやさしいゲームになります。


 手でプレーする場合は、ボールを持って歩いてはいけないというルーるや、パスはバウンドパスに限定するとよいでしょう。


 


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 


 ここからは、「ラインボール」の遊びを通して、「プレイ経験を効率的に蓄積するためのポイント」について説明していきます。

 おさらいですが、プレイ経験を蓄積するというのは、「ゲームの展開を予知できるようになる」ということでしたね。ゲームの中で、「もし自分がこう動いたらゲームはこう展開するだろう」という数秒先のことが分かっちゃうということです。


 そしてゲームを経験してく中で蓄積されていくことは5つあります。


◆ 位置取り…コート上でより有利な場所に移動すること。


◆ ボール確保…1人で、仲間とボールを相手に奪われないようにキープすること。


◆ 優勢作り…有利な状況を生み出すために、相手をかわしたり、フェイントをかけたりすること。


◆ 隙間の発見…パスやシュートのための隙間に気づくこと。


◆ タイミング…パス、シュートへ導くチャンスを正しいタイミングが分かること。


 例えば、シュートをする時に「この位置だったら入りそうだ」と判断したり、「この位置だと入りそうもないから、パスした方が有利だな」とプレイ方法を選択したりすることも経験の蓄積から成される行動です。


 また、ボールにプレーヤーが集まってきたら「少し離れると、パスしやすくなる」と集団から離れるのも同様です。


 ちなみに先に紹介した「ラインボール」は、「位置取り」と「タイミング」の経験を蓄積するためのゲームです。


 


 ここからは本題「プレイ経験の効率的な蓄積」について説明します。


 


 ポイントは3つあります。


☑ポイント1 ターゲットを絞り込むこと。


☑ポイント2 モジュールスキルを高める遊びと交互に行うこと。


☑ポイント3 ただひたすらプレイを楽しませること。


 


 前回は、ポイント1と2について説明しました。




 今回は、ポイント3「ただひたすらプレイを楽しませること」について詳しく伝えていきます。


 これは、難しいことは全くありません。すぐにでも実行できる方法です。とにかく、ひたすらゲームをプレイさせるだけです。余計なことは全く教える必要がありません。むしろ、「教えない」ことに大きなポイントがあります。


 ひたすらプレイすることが本当に効果あるのか疑問に思う方もいるかもしれませんね。でも、プレイ経験を蓄積し、ゲームの展開が予測できるようになるためには、プレーヤー自身が「行動の結果を予測」した上で、その「結果を認識」するということが必要不可欠なのです。


 今回のゲーム「ラインボール」を例に説明します。例えば、ウサ君はラインの外にいる仲間にパスを出そうとしている状況だとします。


ラインボール2

 近くに守りがいるのですが「この位なら大丈夫だろう!」とウサ君は予測してパスを出しました。そして、「見事パス成功!」すると、ウサ君は「この位なら=パスは成功する」ということを認識するのです。反対に「残念パス失敗!」の時は「この位なら=パスは失敗する」ということを認識し、


ラインボール3

 次にプレイする時は、もう少し離れた時に「この位なら大丈夫だろう!」という判断をし、トライするわけです。このように、プレイ経験の蓄積は、「予測の先取り」→「行動」→「結果」→「修正」のサイクルまるごとを確保しなくては高まっていかないのです。


 これは、料理が上手になるということによく似ています。


 レシピ本を見て、分量通りに料理を作るとたいてい上手に仕上がります。でも、違う料理になったり、違う人数分になったりすると上手にできなくなってしまいます。


 でも、「味見」→「調味料の分量を予測する」→「入れる」→「味見」というサイクルを数多く繰り返し調理経験を蓄積していく中で、材料の分量や鍋の中の様子を見るだけでどのくらいの調味料を入れるかが分かるようになってきます。これが料理上手になるということです。


 ボールゲームでも同様に、プレーヤー自身が「こうなるんじゃなかな」と予測して「結果を知る」ことまるごとがプレイ経験の蓄積なのです。


 そしてゲームに現れる状況を予見できるようになるためには、ありとあらゆる状況をただひたすらプレイするということが、一番の近道なのです。


 ですから「プレイ経験の蓄積」に焦点をあててゲームをする時は、どの子にもたっぷりとプレイできる状況を整えることに力を注いでください。余計なことを言う時間があったら、プレイの時間です。


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 今回は、「プレイ経験を効率的に蓄積するためのポイント」の3つ目をお伝えしました。


 次回からは、ボールゲームで「身のこなしを高める」遊びを紹介していきます。


 あなたのお子さんの「かしこい体」にFunタイムを!



参考「子どものボールゲームバルシューレ」 木村 真知子 編著



参考「超一流になるのは才能か努力?」 アンダース・エリクソン著



 



運動神経がよくなる10の方法 過去の記事はコチラをご覧ください!
「運動遊び編」と「なわ跳び編」です!



 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び①」風船遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び②」またの間にボールを転がす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び③」ホットポテト


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び④」ボールの軌道を先取りする遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑤」味方を見つけパスを回す遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑥」UFOを打ち落とす遊び


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑦」敵を認識する遊び 十字架鬼


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑧」ボールに最短でたどり着く動き しけい


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑨」ボールが着球する場所を先取りする リングテニス


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑩」ボールのキャッチ&キープ どこでもドリブル&バウンドキャッチ


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑪」パス&シュートのコントロール 片づけ競争


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑫」ドラキュラ、電撃サンダーボール


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑬」たまごボール


 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑭」プレルボール


 

 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑮」バリアボール


 

 
運動神経がよくなる10の方法「ボールを使った遊び⑯」どきどきボーリング


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編①【ジャングルジム鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編②【けん玉遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編③【めんこ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編④【リレー遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑤【ターザンロープ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑥【長なわ遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑦【よじのぼり・とびわたり・とびおり】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑧【ともえ鬼】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑨【かえるの足打ち遊び】


 
運動神経がよくなる10の方法 運動遊び編⑩【①~⑨のまとめ】


 
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編①


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編②


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編③


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編④


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑤


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑥


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑦


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑧


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑨


 
運動神経がよくなる10の方法 なわ跳び編⑩



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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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