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応えてくれる人が側にいること

 子どもにとっての喜び。それは応えてくれる人が側にいることだと思います。


 美味しいおやつ。ワクワクするおもちゃ。知識を得る最新の教材。どれもワルくない。でもそれにはかなわないと思う。


 


 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 


 地下鉄の中で向かいに1年生くらいの女の子と幼稚園くらいの妹と母親が僕の向かいに座りました。

子どもに応える01

 地下鉄初体験らしき姉妹、【母親による地下鉄乗車における心得】のレクチャーをワクワク踊る心を押さえつつも大きな瞳で聞いています。


 


 他の客も乗車し、半分ほどうまる座席、そして発車。姉妹は終始笑顔。


 


 しばらくすると…


 姉が「ドコデオリルノ」と尋ねます。
母は「大通よ」と応えます。


 すかさず姉は「オオドオリ?」


 母は「ほら、あそこ」と路線図を指さします、「左から9番目」…一緒にかぞえる母と姉妹。
「アッ!アッタ。ワタシ【大きい 】ッテカンジナラッタ」と姉。
再び路線図を数えて「アト7ツ」


 姉は、路線図に中に知っている漢字を見つけたらしいです。「ワタシ【新しい】ッテカンジシッテル」
「そう、新札幌って駅よ」と母親は応えます。
「しょぼい水族館があるの」
「エッ!【しょぼい】ッテナニ?」

「小さいっていうか、あんまりすごくないってことよ」
「フーン」
「おじいちゃんの家の近くよ」
「アッ新サッポロワカッタ!」


 母親の授業は、会話ごとに算数、国語、社会科とくるくると変わります。


 だんだんと車内は混雑してきました。今度は道徳です。


 「こういう時は詰めるのよ」


 3人は2人分のスペースにおしくらまんじゅう。お母さんとくっついた妹はうれしそう。これは体育かな?


◆ ◇ ◆

子どもに応える02

 もうすぐ大通…
あれれ、妹はぐっすり眠ってしまいました。お姉さんと母親のぬくもりがよっぽど気持よかったようです。
かわいい寝顔に姉と母は見つめ合って思わずにっこりです。
えーっと、これは…「家族」って学校にはない学び!


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 名作の絵本。グルメなごちそう。可愛い服。どれもワルくない。でも、それにはかなわないと思う。


 応えてくれる人が側にいること。


 それは【答え】でなくていい。だから…


 「待って」「後で」「今度」…と言うのはちょっと待って、


 お子さんは、あなたに会いたくて生まれてきたのだから。


 




 


 ママ



あのねママ
ボクどうしてうまれてきたかしってる?
ボクね
ママにあいたくて
うまれてきたんだよ


 


【だいすけ(福島 3歳)】


 

応えてくれる人が側にいること。

 

それがお子さんの幸せです。
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コメント

No title

ファンタイム楽しみにしています。と言いたいところですが
今年はなかなかゆとりない日々のせいで・・・
久しぶりに拝見。
電車の中の親子,いい話だねえ。ほんと。
さらに「ママ」の詩,読んだ瞬間,涙腺のゆるみを実感しました。
子供が憎たらしい言葉をかけてくるのも応えて欲しいからかな。
応えてあげないとね。
いやあ 心温まるお話をありがとう。

Re: No title

まっちゃんさん
いつもありがとうございます。「答えを教える」のではなく「答えを導く」のでもなく、ただ子どもの求めに応えるだけで、あとは子どもが自分で進んでいくのだと思います。今後もよろしくお願いします。

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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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