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白井一幸日本ハムファイターズ元コーチ講演「やる気を引き出す」子育て5つの極意と言葉

白井一幸北海道日本ハムファイターズ元球団コーチ講演
常勝チームに見る「やる気を引き出す」子育て5つの極意と言葉

白井一幸







白井コーチの子育ての極意をざっくりいうと




✓ 自ら考え、自ら行動する子に育てることに力を注ぐこと
✓ 3つの「間違ったがんばり」を止めること
✓ 子ども自身の「どうなりたいか」を引き出すこと
✓ 子ども自身が「何をしたいか」を選ばせること
✓ 結果が出るまで「考え、行動し続ける」こと







白井一幸元コーチとは?



香川県出身、 昭和59年ドラフト1位で日本ハムファイターズ入団、その後ベストナインとゴールデングラブ賞受賞するなど、選手として大活躍した方です。
引退後は、二軍監督を経て、ヘッドコーチを務め、平成18年・19年と球団史上初となる二年連続パ・リーグ制覇の栄冠を勝ち取ります。
今や常勝チームである北海道日本ハムファイターズですが、その立役者というわけです。
その指導方法は、従来の指示命令・恫喝型指導から脱却した主体性を持たせる指導法として高い評価を得ています。
今は、STVどさんこワイド月曜メインキャスターとしても活躍中ですから、ご存知の方も多いことと思います。






白井コーチの言葉 その1




「がんばり方が間違っているんだろうと私は考えたわけです。」


白井コーチがファイターズの指導者として就任した当時、チームの成績はリーグの下位をうろついているような状態だったそうです。

しかも…

選手も、指導者もみな「とてもがんばっている」。
手抜きをしている選手や指導者は誰もいない。

それなのに結果が伴わない。

それは「間違ったがんばり方をしていた」からだと白井さんは言います。



指導上の頑張り方 3つの間違い
◆ 選手の失敗に対して「怒る」というがんばり
◆ 失敗の原因を「教える」というがんばり
◆ 失敗を減らすために練習を選手に「やらせる」というがんばり



一方で、「怒る」「教える」「やらせる」指導者は、世間から「厳しくて情熱的なコーチ」という高評価を得る場合が多いと指摘します。

そうでないとしても、
指導者の仕事は「怒る」「教える」「やらせる」ということだと思っている人が多いでしょう。

しかしこの「怒る」「教える」「やらせる」ということがいかに選手にとってよくないかということを白井さんは語ります。それは、
「失敗して一番ショックなのは失敗した当事者」
だからです。

失敗して一番辛い思いをしているのは失敗した本人です。
そこに「怒る」という働きかけをコーチからしても逆効果だそうです。

エラー(失敗)する

怒られる

萎縮してプレーが固くなる

またエラー(失敗)する

失敗した選手に対して怒ることは、失敗を減らすどころか、失敗を繰り返す状況を生み出してしまうのです。

だから、間違ったがんばりかたをファイターズは変えていくことになります。







白井コーチの言葉 その2




「怒りと脅しはセットです。」



指導者は無意識のうちに「怒る」と「脅す」ということをしてしまうと白井さんは指摘します。

「なにやってるんだよ!またエラーしたら承知しないぞ!」
「だめじゃない!また失敗したらおやつ無しよ!」


という具合です。日常の中にたくさんありそうですね。

「怒り」に「脅し」をセットすることで選手の委縮はさらに増すそうです。
ますます失敗を繰り返す状況を生み出してしまいます。指導者は「怒り」に「脅し」をセットすることで、失敗しないような心の働きを生み出そうとしているのですが、全く逆効果というわけです。

さらに怒る指導から「教える」という働きかけにつなげることは、選手との人間関係に悪影響を及ぼすと指摘します。

なぜなら、選手が失敗する原因は、どの選手もそれをしっかりと分かっているからです。ただうまくいかなかっただけなのです。

分かっていることを指摘されては、失敗しないようになるために「自ら考える」ようにはならないと言います。

選手が分かっている原因を指導者が教えても…
→「わかってるよ(ふてくされる)」
→「はいはい!分かりました(聞くふりをする)」

となる場合が多いそうです。よくありますね、僕の場合、こういう状況が。

だから、教えるということを一度しかしないそうです。何度も教えないということです。そうすれば、しだいにしっかりと聞くという雰囲気になっていくそうです。

逆に、何度も教えると…
選手は「また言ってくれるだろう」と判断し、話を聞かなくなるそうです。





白井コーチの言葉 その3




「【がんばれ】は人に言う言葉ではない。」



「がんばれ」は選手自身が、自分を鼓舞する言葉であってほしいと白井さんは言います。

また、人は誰でもがんばるものだとも言います。

ただし…辛くなるまで。

本当のがんばりは、苦しくなってからがんばれるかどうかが勝負です。

しかし他人からがんばらされる(練習をさせられる)と…

→「どうしたら楽できるかな?(サボる方法を探す)」
→「早く終わらないかな(身が入らない)」


「教える」と人は受け身になり、考えることを止めます。「やらせれば」やらせるほど、人はサボろうとするわけです。

こんな事を繰り返して選手が成長するはずもなく、結局は指導者と選手の人間関係が悪くなるそうです。「がんばれ」は人に言う言葉ではないのですね。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

3つのがんばり方を止めて、違うがんばり方を目指すことになったファイターズ2軍は、代わりに「励ます、共に考える、待つ」という新しいがんばりを指導者達が始めることになります。


◆ 怒ることを止め、「共感して励ます」
◆ 失敗の原因を「一緒に考える」
◆ 自ら練習に臨むよう「待つ」




励ますことで萎縮が無くなり、元気で積極的なプレーするようになったそうです。

一方で、元気が無くなること、自ら萎縮してしまう選手に対しては厳しく指導したそうです。

また、ただ励ますだけでは失敗は無くならないといいます。

大事なのは、失敗の原因をしっかりと分析して考えることだそうです。

「自ら考える」選手、やらされる練習ではなく「自ら練習に取り組む」選手は強くなると言います。そしてそう仕向けるのがコーチの役割なのです。

選手ということば、これを「子ども」と置き換えると、子育ての極意が見えてきそうです。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆

さて…

3つの「間違ったがんばり」を止めたファイターズは、どうなったか?

世の中そう甘くはありません。

2001年から新しいやり方を変えたファイターズ。しかしその年の成績はまったく振るわず、

ぶっちぎりの「最下位」だったそうです。

そうすると起きたのが批判です。ファンからの批判、球団上層部からの批判。

これに対して、白井コーチは言ったそうです。


白井コーチの言葉 その4




「どこのチームよりも明るく前向きにのびのびプレーするようになったじゃないですか。」



指導者は「結果」、親は子どもの「成績」がいつのまにか目的になってしまうことがあります。

でも、本当の目的は選手や子ども自身が「自ら成長するよう考え、行動する姿」です。

それが成果だということです。

ですから、結果が出なくても取組を続けたそうです。



また、選手の中には「言っても言っても言うことを聞かない選手」もいるそうです。

そんな時も大切なのは続けること、そう、コミュニケーションを続けることだそうです。


白井コーチの言葉 その5




「伝え続ける。選手をコントロールするのではないです。大切なのは自ら考え、自ら行動し、自ら成長していくためのアプローチです。」



全ては、「選手にとって効果的かあるかないか」ということだと白井さんは言います。

選手や子どもに言うことをきかせるという指導者の満足感は必要ないということです。大切なのは、自ら考え、自ら行動し、自ら成長してくためのアプローチなのです。


しかしながら、伝え続ける極意はちゃんとあるそうです。

言っても変わらない選手に対して指導者は次のような指導になりがちと言います。

選手が言うことを聞かない

自分の教え方が悪いのではない、選手が悪いんだ

これだけ言ってもやらないなら今後もやらないだろう

やっても無駄だからあきらめよう


これは、相手を「コントロールしてやろう」という気持ちがそうさせているわけです。

相手をコントロールしようとするから、相手がコントロールされないフラストレーションが不快感につながり、あきらめるという行動につながると言います。

つまり…
自分以外はコントロールできない、コントロールすればするほどコントロールを失うのです。

しかし、相手はコントロールできないけど、自分はコントロールできます。

そこに力を注ぐのが極意の様です。

「やるかやらないかは選手が決める、こちらではコントロールできないと決めてます。」という言葉で白井さんは語っていました。



【指導者がコントロール「できる」「できない」事】
○選手や子どもに言い続ける事
×選手や子ども相手の考えや思う事
○失敗の原因を指導の方法にする事
×選手や子ども自ら練習をやるかやらないかという事




ところで…
「言い続ける指導者」は、最初はやっぱり嫌われるそうです。

でも、言い続けることが大事と白井さんは語ります。

なぜなら、選手の成長にとって必要だから「言い続ける」

それでも言い続けることが大事だと言います。そうすれば周囲が変わる。

最初は「あのコーチは言い続けるコーチ」として嫌われても、しだいに…

「あのコーチは相手が誰だろうと言い続けるすごいコーチ」と周りが見るようになるそうです。

つまり、嫌われていたことがそのコーチの「らしさ」に変わるのです。

次第にそれはそのコーチの「指導者としての優れた個性」になるのだそうだ。

今嫌われようが「言い続ける」「関わり続ける」「あきらめない」

そして北海道日本ハムファイターズは常勝チームになりました。

そしてやり方が正解だと言われるようになりました。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



白井さんは、講演の最期にこう語っています。

「学びと行動は車の両輪だと思ってください。」

学んでも行動しなければ右の車輪しか回らない。だから同じところをぐるぐる回るだけ。

考えを変えずに行動するだけでは左の車輪しか回らない。だから前には進まない。

この記事を読んで、あなたの心に「やってみよう」が生まれたらうれしいです。

あなたの子育てにFunタイムを!




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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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