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コオーディネーショントレーニンング 講演会 その1~徳島大学荒木教授から学ぶ~

荒木英夫徳島大学大学院教授
 12月21日(土)に当麻町にて行われました、コオーディネーショントレーニングのスキルアップセミナーに参加してきました。
その中の、JACOT副理事、徳島大学大学院教授の荒木先生のお話が面白かったので、お伝えします。今回はその1、「人間は、早産だから地球で一番反映した」です。


co-ordination
1 作用・機能の調整, 一致
2 諸筋肉運動の協同【プログレッシブ英和中辞典】


 コオーディネーション能力とは、端的に言いますと、【調整する力】であり【身のこなし】のことです。
 そしてコーディネーショントレーニングとは、それぞれの人が今現在もつ感覚や能力を組み合わせて、より行動能力をレベルアップさせようとするトレーニングのことです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 一般に動物は、完成されてオギャーと誕生するわけですが、人間は、途中で生まれちゃうんです。1年早いんです。未成熟な状態で生まれてきます当然生きられない。
 なんでこういうことが起きるのか。完成させない状態で生まれてきて、外に出てから完成させようとしているのです。ですから(人間の機能や能力の)作り方がそれれで変わってくる。
 カブトムシの中に世界平和を願うカブトムシなんていないんです。ザリガニも、カブトムシも同じザリガニ、同じカブトムシしかいません。ところが人間は能力的にも気質的にもありとあらゆる人間がいます。それは未成熟な状態で生まれ、どのような状態にも変われるからなのです。


 早産がもたらしてくれる恩恵は、未完成ということなのですね。
 未完成だからこそ、環境から刺激を受け、環境に合わせて成長し、対応する能力を身に付けていくことができるんですね。

 だからこそ、荒木先生はその未完成の状態、そしてその中で何とかしようとする子どもの姿を大切にしてほしいとおっしゃっています。

 小さい子が丸を描くのは難しいんです。必ず楕円形になります。でもこの曲面を描く腕の運動をすると同時に脳が発達するんです。
 だんだんと楕円が丸になる過程で、物の形の認知も高まっていきます。
 しかしこれを「あんたなにやっているの」と手をもって描かせてしまってはいけません。丸だけを描く訓練になってしまって他に使い道がなくなってしまいます。
 つまり間違ったやり方も「しばらくやらせなさい」ということです。


 赤ちゃんが寝返りをしようとしている時に、腰を押して手伝ってあげる。これは大変なことです。つかまり立ちをした時に、両手を持って歩かせてしまう。これは最悪です。人生の中の貴重な脳の発見の時間に「ぱっと答えを教えてしまう」と脳は発見しようとするのをサボるようになります。一見、無駄なことが非常に重要な学びの場になっているのです。芋虫が蝶になるためにサナギになる。サナギはサボっているわけではありません。こういう一見無駄な動きが、脳のコーディネーションをするというプロセスなのです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 未完成だからこそ、子どもたちは懸命に環境に対応し、能力を伸ばしていくのです。
 結果や技能の高まりだけに焦点を当てていると見逃してしまう考え方です。

 次回は、その2「心の問題は体から、体の問題は心から」です。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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