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がんばる音をきこう


がんばる音をきこう

 「静かにしなさい」
先生や大人が、子どもに向かって言う機会が多い言葉ではないでしょうか。
 休み時間はともかく、給食を配膳するときや、掃除の時間などに騒々しくなるのは困ります。とはいえ上の言葉を大きな声で連呼しても、その場しのぎでしかありません。しばらくすると、ちゃんとガヤガヤ、わあわあと声が聞こえてきます。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

「きれいな学校」を作り出すのは、わたしたちのがんばる音だ。

 岡山大学教育学部附属小学校の研究会に参加した時に出会った言葉です。廊下の掲示物に書かれていました。「静かにしなさい」「だまってやりなさい」ではなく、「がんばる音を聞こうよ」と子どもたちに伝えたくなりました。

だまってそうじをすると静かになる
声は聞こえないけど、音は聞こえる。
わたしのがんばる音が聞こえる。
友達のがんばる音が聞こえる。
学校がどんどんきれいになる音が聞こえる。
「きれいな学校」を作り出すのは、
わたしたちのがんばる音だ。


 この言葉は、学校は多くのがんばる音に出会える場所であることを教えてくれます。
 授業中には、鉛筆と紙がこすれあう音が聞こえてきます。ひらがな、漢字、何度も繰り返しノートに書き込む時に出るがんばる音です。
 消しゴムの音もいい音です。失敗に対し、繰り返し挑戦する音です。

「…?」(あ、なんて言おうとしたんだっけ?)
 手を挙げたけど、黙ってしまった子。授業中に必ずいると思います。
 そんな時も、がんばる音を聞ける先生でいたいものです。また、がんばる音を聞こうとする学級にしたいものです。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 玄関前の藤棚が、紫色の花弁を開き始めています。よく見ると、藤の花は小さな花が集まっていることに気づきます。

 「静かにしなさい」から「がんばる音を聞こう」へ。
 小さな小さな変化ですが、こうした積み重ねが子どもの心を育てることにつながるのだと思います。一つ一つの花は小さくとも、房となり美しさを創り出す藤のように、その小さな変化をこつこつと集めれば、子どもたちが毎日来たくなる豊かな学級になり、学校となることを信じています。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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