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小さな手を見つめる



  附属札幌小学校6年1組学級通信 45号を再編集し、再発行しています。
  人は、不思議なことに昔のことは「すごく良い思い出」と「すごく嫌な思い出」しか覚えていないものです。それは、子どもも同じ。特に、日常はほとんど覚えていないようです。でも、日常の小さな幸せこそ、心を育ててくれているものです。
ふっと「過去に戻る」瞬間が、気持ちや人間関係をリセットするきっかけだったりします。就学時検診等、小さな後輩が訪れるこの時期「だからこそ」このテーマで書くことが多いのです。では、どうぞ本文をお読みください。




 先生も人間ですからキミたちに対して、「言い過ぎた」なんて思いで帰宅することがあります。そして、「どうしよう」「嫌われちゃったかな」なんて悩むわけです。

 そんな時は、眠る娘の小さな手を見つめることにしています。
小さな手が、闇を軽く握りしめているのを見ると、不思議なことに冷静さと安らぎを覚えるのです。そして「キミたちにもきっとこんなころがあったんだろうな」なんて思ってしまいます。
そして明日キミたちに「ごめん」と言う勇気をもらえるのです。


 さて、明日は来年に入学を控えた幼稚園や保育園の子どもたちが学校に来ます。
一緒に生活することない後輩だけど、キミたちにはこの機会に自分の6年前の姿を思い出す機会にしてほしいと思います。昔のノートなんてもいるのもいいかもね。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 人生のんびりがいい…とみんな思っている。
 ゆっくり雲なんか見ながら進みたいものです。

 でも現実はそう甘くはない。
 朝、目覚めるとあわてて食事を済ませ、慌てて家を飛び出す。
 そして毎日はその繰り返し。
 そんな忙しい毎日の中で、きっと見えなくなってきているものがあるのではないだろうか。
 だからこそ、明日は「昔の小さい自分」を思い出す大切な一日にしてほしいのです。

 6年前の夜、何度も時間割を確かめながらランドセルに道具を詰めたこと。
 6年前の4月、緊張の気持ちで教室に入ったこと。
 6年前の朝、ドキドキしながら学校までの道を歩いたこと。
 友達ができてウキウキしたこと。先生に褒められてうれしかったこと。


 きっと先生が小さな手を見つめることで、明日の一歩を踏み出す勇気をもらえたように、
 キミたちの心が、
 何か変わることを感じるのではないかと思うのです。
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プロフィール

山形昇平

Author:山形昇平
北海道教育大学附属札幌小学校にて11年間教員として勤務、その後北海道コンサドーレ札幌への出向を経て、現在は札幌市内教員です。学級便り・学校便りの発信、育児・子育てへの提案、運動・遊びのアイデア発信をしています。お子さんの成長の一助となれば幸いです。

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